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俺があいつを見返す日。

ある一言をきっかけに、ある人物を見返すきっかけとして立ち上げました。日々のことから夫婦のこと、子育て、商品レビューなど、なんでも掲載します。

「おてんばエリザベス」には親が考えなければいけないことが書いてあった。

長女(11)のオススメです。お父さんも読んでとお願いされたので読みました。

これ。

おてんばエリザベス (ポプラ社文庫―世界の名作文庫)

おてんばエリザベス (ポプラ社文庫―世界の名作文庫)

 

面白かったですよ。面白い理由を説明するのは苦手なのでうまくは言えないけど、でも面白かったんです。

思うところがあったので少し内容に触れさせていただきますね。ここからは少しだけネタバレになりますのでご注意を。

 

本の内容を要約すると、おてんばで人の言うことを全然聞かないエリザベスという少女が全寮制の学園に入って生活する内に成長するってお話。

子どもたちは皆それぞれに問題は抱えていても、みんな健全に成長していて素晴らしい。ただ出てくる親が総じてバカです。

エリザベスはいわゆるいいとこのお嬢さんです。親は一人娘のエリザベスをさんざん甘やかして育てたもんだから、エリザベスはいつの間にか人の言うことを聞かない少女に育ってしまうんですね。長年付いていた家庭教師もさじを投げて出ていくと言い出す始末。

手に負えなくなった親はエリザベスに「全寮制の学校に入って良い子になれ」と命令するんですけど、当然エリザベスは行きたくないと言いますよね。親と一緒にいたいですから。そんなエリザベスに対して母親は「わがまま言いなさんな」とたしなめるんです。

 

バカめ。

エリザベスがわがままになったのにはいろいろ要因はあっても、まず第一に一人っ子だと思ってエリザベスを甘やかしすぎたお前ら親のせいだ。生活力のないエリザベスは親に頼るしかないんだ。そして最も近しいところにいる親を見て育つしかない。その結果が今だぞ? 子は親を写す鏡だと言うだろう。エリザベスをわがままに育ててしまったという自覚があるくせに、わがままになった娘に対して わがままだと非難するとはどういう了見か。エリザベスはお前ら親の被害者だ。

それでも結局エリザベスは全寮制の学園に入ることになるんですけど、様々な経験をして立派に成長するんですね。

その成長ぶりを見た母親は「まぁ!!」と驚き喜ぶんですけど、ふざけんなって話ですよ。お前は何か変わったのかと聞きたい。娘に変われと命じる前に己の行動を振り返ってまずお前が変われ。

 

そしてエリザベスにはジョアンという親友ができるんですけど、このジョアン、故あって親にネグレクト的な扱いを受けていたんです。ジョアンに非は全くないですよ。親の気持ちも分からなくはないですが完全に親サイドの落ち度です。

そんなジョアンも物語の終盤では母親と和解するんですけど、その時に母親が言うんです。
「あなたはおとなしすぎたのね。おねだりすることもだだをこねることもなかったわ」
お前だよ。お前がそうさせたんだよバカ野郎。おねだりをしたくない、だだもこねたくない子どもなどこの世にいるか? もし一切それをしたことのない子どもがいて、それを見て親が「まぁ、なんて手のかからないいい子でしょう!!」なんて思っているとしたら、即刻親をやめたほうがいい。

 

作中の親に対して否定的なことばかり書き連ねてしまいましたが、要はわたし自身に向けた言葉みたいなもんです。親として反省すべき点や振り返らなければいけないことなどを考えさせられました。

この作品は親こそが読むべきかもしれません。

そしてこの本の中で一つ印象に残った言葉がありましたので、それを紹介して終わりたいと思います。


『強い人は考えを改められる』