俺があいつを見返す日。

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映画レビュー 『天使のくれた時間』

わたしの映画好きのピークは90年代後半からの10年間くらいなので、観た作品とか知っている俳優さんの情報がちょっと古いです。だからっつーか、今回レビューするこの作品も公開は2000年、主演はニコラス・ケイジさんです。

実はかなり前に観た作品ですけど、改めて観たんです。これ。

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ちょっとだけネタバレしますね。あらすじに書いてあるレベルですけど。

大手金融会社の社長として大成功をおさめていたニコラス演じるジャックが、ある不思議なきっかけで恋人と別れなかったパターンの庶民的な生活をすることになった。その生活を通してジャックは本当に大切だったのは愛だと気づくが……。

みたいなストーリーなんですけど、でもちょっと待って? ジャック、別に成功した自分の人生になんら不満はなさそうだったぜ? まさに最高の人生を謳歌していたのに、突然ヘンテコなきっかけで昔の恋人とのif世界を体験することになっちゃって。そりゃ愛の尊さに気がついたんだろうけどさ。そもそも何もなければ心を惑わされることなく人生謳歌を継続できていたわけでしょう? 何もなければなんて言っちゃうとこの映画の核となる設定が完全な蛇足になっちゃうんだけどね。

それにね。本当の愛に気づけるのは、下地に大成功した人生があってのことじゃないかな。いつも高級レストランで最高級のステーキを食っている金持ちが、ひょんなことから行くことになった大衆酒場で食ったホルモンの美味しさに感動しちゃうのと同じ。『こんなに美味しいものがあったんだ!』なんつって。

あるいは、いつもコンクリートジャングル(笑)で都会で生活している人が、自然豊かな場所に行って「あーやっぱり田舎っていいな!」とかほざくアレ。

いや違うぜ? 変わらない日常があってこその非日常だからね。毎日ホルモン食ってたら、そのうち最高級ステーキが恋しくなるんだから。あなたのいう田舎で毎日を過ごしたら、3日くらいで都会が恋しくなるんだから。

逆にね。いっつもホルモンばっかり食べている人が、ひょんなことから高級レストランで最高級ステーキを食べても、やっぱりその美味しさに気づくのよ。自然豊かな環境に暮らしている人が都会に来れば「都会いいわー!」ってなるかもしれないよ。でもこのパターンは絶対美談にならないね。なんでだろう。

 

なんか長々と書きましたけど、わたしは好きなんですよこの映画。だからまた観たんだし。

それにこの作品の真の見どころは、ティア・レオーニさんのかわいさと、ニコラス・ケイジさんの戸惑い顔です。ニコ、大いに戸惑ってましたよ劇中で。最高。わたしの中でニコは『戸惑わせる演技をさせたら世界一』の俳優さんですからね。もうデフォルトで顔が戸惑ってるしね。

ニコラス・ケイジさんの戸惑い顔をお腹いっぱい眺めることができる。

『天使のくれた時間』はそんな映画でした。