俺があいつを見返す日。

俺があいつを見返す日。

わたしがある人を見返すための意思表明として立ち上げたブログです。日々のこと、夫婦のこと、子育て、商品レビューなど、なんでも。

チプカシ/チプシチの良さは、値段でも性能でも視認性でもデザインでもなかった。

奥さんからもらった大切な腕時計が時を刻まなくなってから10年以上が経ちます。以来わたしはずっと腕時計をしていませんでした。

そんな、あそんなわたしが、1年ほど前から再び腕時計をするようになりました。チープカシオ/チープシチズン(以後チプカシ/チプシチと表記)の流行を知ったからです。
こんな感じの時計がそれです。

 

 

[カシオ]CASIO 腕時計 スタンダード デジタル F-84W-1 メンズ

[カシオ]CASIO 腕時計 スタンダード デジタル F-84W-1 メンズ

 

 

 

 

わたしもいくつか購入してみましたが、非常に良いんです。
何が良いって、安価な値段、十二分な性能、良好な視認性、シンプルで飽きのこないデザインなどなど色々あるんですけど、なにより最強のメリットだと思ったのは『安い時計をする大義名分が得られる』ことです。

 

いるんですよ世の中には。異様に時計にうるさい男が。
時計を新しくすると目ざとく見つけて、
「おっ? 時計変えたの?なになに? なに買ったの?」
なんつって聞いてきたりして。
当然ね。そんな自慢できるような高級時計など身に着けていませんから、
「ん~? シチズンだよ?」
とか答えるわけです。もうね、この「ん~?」で悟ってほしいわけですよ。お前のことをうっとうしく感じていますよっていうこちらのサインをね。
でもこんな質問をしてくる輩にそんな繊細なセンサーなど備わっていませんから、矢継ぎ早に次の質問が飛んで来るわけですよ。お決まりの、
「いくら?」
です。
そこで20万円だよ、なんて答えられればそいつもハイテンションになるでしょうが、
「5,000円くらいだよ」
なんて答えようもんならその野郎、急に興味をなくしたように「ふ~ん」って顔するの

 

お前、ちょっとそこに直れよ。
わたしの時計が数千円で何かお前に迷惑をかけたかい? わたしは別にお前の喜ぶ顔が見たくて時計をチョイスしているわけじゃないよ? お前にとって腕時計は価値のあるものかもしれないけど、わたしにとってはさほど大きな意味を持たないんだよ。
もしね? ifよイフ。もしわたしが『ガムフリーク』だったとしなさいよ。
お前がガムを噛もうとするのを発見するたびに
「おっ!? ガム変えたの? なになに? クロレッツ? キシリトール? 教えろよおい~」
なんてまとわりついたらうっとおしいと思わない?
さらにお前が『クールミントガムだよ』なんて答えようものなら「ふ~ん」だよ? 無慈悲なふ~ん攻撃をお見舞されるんだよ? どう思うかねこのことについて。

と、まぁこんな感じになってしまうわけです。
ところがチプカシ/チプシチならそうは問屋が降ろしません。
「1,000円のカシオだよ」
「マジかよそんな安っぽい時計してんのかよ」
「バカめ。これはチプカシというものだ。安価で十二分な性能、良好な視認性と飽きの来ないデザインが評価され、いまチマタで大流行している時計だというのにそれを知らないとは。無残にもメッキが剥がれたな」
そう言えるわけです。ね?

ね? じゃないよ。自分が良いと思ったら値段が安くても周りの目など気にせず堂々と身につけなさいよ小さい男だと思いますわたくしは。

そんな、ちょっと見えっ張りな理由から購入し始めたチプカシ/チプシチですが、一度してしまえばもう大義名分などどうでも良くなりました。今はもう単純にチプカシ/チプシチが好きになっています。

 

ちなみに。奥さんからもらった大切な時計はわたし自身が壊してやったんですよ。フフフ。
わたしの勤める会社に、金属に磁力を付与する『着磁機』という機械があって。精密機器には近づけないでって説明書に書いてあったのに、自身に芽生えた好奇心に抗うことが出来ず……。

時計の針が今までに見たことないくらいのスピードでグルグルグルグルゥ~って回ったんです。
すごい楽しかった! すんごい楽しかったんですけど、時計動かなくなっちゃって。
ひと時の快楽のために大切な何かを失うことができる人間なんですよわたし。