俺があいつを見返す日。

俺があいつを見返す日。

わたしがある人を見返すための意思表明として立ち上げたブログです。日々のこと、夫婦のこと、子育て、商品レビューなど、なんでも。

『シルバーワールド〜大切なこと〜』

トゥエンティーセカンド

僕らの街に雪が降り積もる

まるで僕らをあざ笑うかのように

いっそ全てを埋め尽くしてしまえばいい

 

トゥエンティーサード

ライフラインは止まらない

だから僕は家を出たんだ

いつもより1時間も早く

 

寒さに震えるバスストップ

いつまで待ってもアイツは来ない

きっと雪に足を取られているのさ

 

だから僕は歩き出したんだ

地図を示したスマホ握りしめ

バス通りは歩かない

回り道をする時間なんてないのさ

夢みる僕らは黙って最短距離

スマホのマップがそう叫んでいる

だから僕は歩き出したんだ

地図を示したスマホ握りしめ

 

フィフティーンミニッツ

乗るはずだったバスが僕を追い越した

構わない 僕には街を楽しむ余裕があるから

何気ない景色に心を弾ませることができるから 
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サーティーミニッツ

眩しすぎるモーニンググロウ

でも遅すぎるよ太陽

だって僕はもうここまで来たんだ
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君がいなくなるなんて思いもしなかった

瞳を閉じたスマホ 消えたマップ

71%もあったはずの君の残り人生を

一瞬で奪い去ったのはきっと極寒の世界

 

だから僕は探したんだ

カバンの中のモバイルバッテリー

残された僕 動かない君

安心してくれ 君はまだ生きてていいんだ

ていうか生きるべきなんだ

じゃないと僕がヤバイから

だから僕は探したんだ

カバンの中のモバイルバッテリー

 

フォーティーミニッツ

気が付けば一面の銀世界

立ちのぼる白いもや

オーケーグーグル教えて欲しい

一体ここはどこなんだい?

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フィフティーミニッツ

そして僕は途方に暮れる

ねぇグーグル

君が示す道は確かにあったよ

でもそこは崖の下だね

急勾配の崖の下だね

 

僕の前に道はない

僕の後ろに道は出来る

高村光太郎さん教えて欲しい

進みたくても進めないんだ

 

だから僕は慟哭した

どこへ向かえばいいんだと

とにかく僕は辿り着きたいんだ

人のいる場所に

僕の机がある職場に

戻るには僕は遠くへ来すぎた

だから僕は慟哭した

どこへ向かえばいいんだと

 

どれだけの時が過ぎただろう

行く手を阻む木の門番

この先に道は続くのか

分からないけど行ってみよう

残された時間とライフは少ないんだ
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どれくらいの時が過ぎただろう

高村光太郎さんスゲェよ

アンタの言うとおり前に進んだら

道はあったよケモノ道だけど

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ちょっと待ってよさっきの写真

よく見てなんか写ってね?

明らかに人外の足跡だよね?

ヤッベなにシカ? イノシシ?

もしかしてヒバゴン!?

 

だから俺は走ったんだ

いや俺の実力じゃタヌキまでだって

初めて感じた身の危険

嫌な予感がアタマをよぎる

明日のニュースの一面は

もしや俺かよマジ卍

だから俺は走ったんだ

いや俺の実力じゃタヌキまでだって

 

どれだけの距離を走っただろう

道に出られた安堵感

人とすれ違った安心感

車に泥雪をかけられても

もはやそれすら心地良い

 

僕には分かったことがある

知らない土地をナメてはいけないね

スマホを信じ過ぎちゃいけないね

スマホって寒さで死ぬんだね

バスって素晴らしいね

そして僕は思ってたよりバカだね

 

この日のことは絶対に忘れたい

間違えた絶対に忘れない

大切なことを教わったから

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以上、先日わたしが体験した雪の日の大冒険でした。

歩いた時間は実に90分。いつもの3倍です

ほうほうの体で会社に到着したわたしを待っていたのは、朝ごはんを食べる時間すら与えられずに従事した30分間の雪かきでした。

ちなみに問題の足跡は、調べてみたところウサギの足跡に酷似していました。

だから野ウサギだと思いますよ。