俺があいつを見返す日。

俺があいつを見返す日。

わたしがある人を見返すための意思表明として立ち上げたブログです。日々のこと、夫婦のこと、子育て、商品レビューなど、なんでも。

ランウェイごっこ。

 J-POPというのは、どうしてああもすぐに狂おしくなるのか。狂おしく求め合ったり抱きしめたり、挙げ句は狂おしいほどにお前を愛してしまったり。

 まぁ勝手にしてくれて構わないよ。わたしはわたしで、今から狂おしいほどに地味な話を綴るのだからね。

 

 『ランウェイごっこ』っていうのがあって。あってっていうか、わたしが勝手にそう命名したんだけど。


 わたしが毎朝乗る電車の車両は、先頭から数えて3両目と決まっている。理由は空いているから。空いているといっても座れるほどではないけど、混雑率の低い車両の方が開放感があって好きだから。


 ただしその弊害として、改札への階段からは遠のく。だから目的の駅に着いてから階段まで15秒ほど歩くことになる。

 でもその15秒を惜しむほど余裕のない時間設定はしていないし、わたしはそこまでせっかちではないので問題とはならない。


 そう、わたしはせっかちではない。だのに奥さんはわたしのことをせっかちだと思っているフシがある。


 例えば週末。朝の10時に家を出る場合、わたしの基準では10時になった時点で靴を履いて家の外に出ていなければならない。それができないと苦言を呈すことがある。これはせっかちか。

 例えば車に乗っていて目的地に着いた時、わたしが車外に出た後も、なお降りるのにモタモタしていると苦言を呈すことがある。これもせっかちか。


 否。だってわたしはあらかじめ10時に家を出ると宣言しているんだよ? それが達成できる時間的余裕もあるのに、特別な理由もなく遅れるのは単に計画性の欠如じゃんかよ。


 間もなく車が目的地に到着しそうであることを伝えているにもかかわらず、車が停止していざ降りる段になってからモタモタと降りる準備を始めるのも同じ。降りる少し前に準備できなかったのかい。


 以上の事からも分かるように、わたしは時間が遅れることではなく、その計画性のなさに苦言を呈している。

 己の無計画を棚に上げてわたしをせっかち呼ばわりするとは不届き千万。市中引き回しのうえ磔獄門の刑に処すぞ。ねぇ金さん。


 とはいえ、わたしとて人並みに空気というものを読める。書きながらも、わたしのこの主張は大多数の方の同意を得られないであろう事は感じて取れる。だがそれがどうした文句があるか(浪速恋しぐれより)。それでも地球は回っているんだ。

 

 話を戻すと、全然せっかちではないわたしが、電車を降りて改札に向かう階段までの15秒を何とか短縮できないか考えたという話。


 可能だ。目的の駅に到着する少し前に、電車内を階段側に向かって歩けばいい。そうすれば電車が停まった時には、改札への階段がわたしの目の前にあるという寸法。素晴らしい。


 さっそく実践しはじめた。

 わたしが降りる駅の数駅手前から電車内はさらに空きだす。だから大体において車内の真ん中を人の邪魔にならずに悠々と歩くことができる。

 これが思いのほか気持ちが良い。

 左右には観客ならぬ乗客。目の前には真っ直ぐ伸びる道。わたしはその瞬間、確実にパリコレでランウェイを歩くスーパーモデルになっている。


 まぁ、だぁれも見ちゃいないんだけどねわたしのことなんぞ。それに気がついてからは何だかアホらしくなった。

 それに動いている電車内を歩くのは多少の危険も伴う。誰かに迷惑をかけてしまう前にやめた。

 

あぁ。狂おしいほどに地味な話。