俺があいつを見返す日。

俺があいつを見返す日。

わたしがある人を見返すための意思表明として立ち上げたブログです。日々のこと、夫婦のこと、子育て、商品レビューなど、なんでも。

こんな日々がいつまでもきっと続いてくことを祈っているよ。

 中学生になった長女(12)は、部活がある日は帰りが遅い。わたしが家に着く数分前にやっと帰ってきたということもザラなのだとか。


 話は変わるけど、ザラといえばスペインのファッションブランド『ZARA』をおいて他にあるまいね。スペイン語では濁らずにサラとかサダとかと発音するらしいけど、サラはともかくサダはどうかな。そして俺はいいけどOREがなんて言うかな。


 ZARAに入店することはあるものの、実際に買うことはまずない。「アレもしかして俺の脚ってジーンズ?」と錯覚するくらいに未来永劫ジーンズしか履かないことをプロミスされたわたしがファッションについてとやかく言うのは気が引けるが、ZARAはわたしの好みではないみたいだ。


 話は変わるけど、わたしは若かりし頃にジーンズはいっさい履かなかった。理由は動きにくいからだ。

 わたしが身をおいてきたストリートファイトの世界では、いざ戦うとなった時にジーンズではハイキックも満足に出せやしない。というかストリートファイトでハイキックなど、よほどの実力差があるか運命の女神のアゴが外れるくらいに全力で笑わなければめったに繰り出せない。さらなる豆知識としては、わたしがストリートファイトの世界に身をおいた事実はいっさいない。

 

 ではそんなわたしが何を履いていたかというと、何とスリータックのスラックスだ。しかも黒とか紫。さらにしかもモモのところが広がってて裾が異様に細くなってるやつ。靴下を履く前にそのズボンを履いてしまうと二度とは靴下が履けず絶望するオプション付き。早い話がほぼボンタン。


 当時のわたしはそれが最高にイカしていると信じて疑わなかったので、当時彼女だった奥さんとのデートにはその出で立ちで現れた。


 奥さんが当時のわたしを振り返ることには「なんて不思議なファッションをする人だろう」「あのズボンはいったいどこに行ったら買えるんだろう」らしい。

 そんな奇特なファッションを繰り出すわたしなのに今こうして結婚してくれているということは、わたしにはよほどの人間的魅力が備わっていたのだろうな。フフ。フフフ。

 

 話をZARAに戻そう。


 ZARAで唯一持っているのは数年前にお義母さんに買ってもらった赤いチェックのYシャツ。それは今でも大切に着ているけど、そろそろくたびれて色がかすんできており、わたしのそのシャツを見た人が「あれやっべおかしいな最近働き過ぎなのかな」と目頭を押さえながら上司に有休を申請して静養してしまうくらいだ。真っ赤なウソだ。赤いシャツだけに。フフ。フフフ。

 

 真っ赤といえば、わたしは赤が大好きだ。カズレーザー先輩のように筋金は入っていないが、何かを選ぶ際、カラーバリエーションに赤があれば迷いなく赤を選ぶ。

 でも残念ながらカラバリの中に赤があることは少なかったりする。シャツにしてもスマホにしても車にしてもそう。なぜか。

 昔はテレビやラジカセでも赤い製品が普通にあったことは、懸命なるジジババの皆様方に置かれましてはご存知のはず。シラを切っても無駄ぞ。

 

 再び話をZARAに戻そう。

 そしてもう一つZARAといえば忘れてはいけないことがある。以前にZARA HOMEでケーキスタンドを買おうとしたら異様に高額で心がザラザラしたので「たっけ! たっけ!」って大声で連呼しながら舌打ちを12回くらいして立ち去ってやった思ひでを皆様にもお知らせしておく。

 

 違う。話を戻すべきはZARAじゃなかった。長女の話だった。


 先日、めずらしくわたしが帰ってきた時点で長女はまだ帰っていなかった。

 そろそろ暗くもなるし、心配だったので通学路を逆に辿って長女を迎えに行った。


 ほどなくして遠くの方に重そうなリュックを背負った長女を見つけた。

 「迎えに来てくれたの?」そう言って笑う長女。まだこんな反応をしてくれるんだと、思わず嬉しくなる。


 尋常な重さではない通学用リュックを背負わされた長女はかなり疲れたようで、一緒に迎えに来ていた次女(9)が「走ろうよ!!」と元気一杯に提案しても「ヤダ疲れた」と一蹴。それはそうだろうなと思い、リュックを代わりに担いで彼女と他愛もない話をした。


 中学校からの帰り道の途中に、変わったジュースを売っている自販機があるらしい。

 「買いに行く?」と言うと「行くっ!!」と長女。疲れているんじゃなかったのか?


 通学路を学校側に戻り、しばらく歩いて自販機を見つけた。確かに飲んだことはないジュースだった。わたしと娘たちでそれぞれ買って、飲みながら家に向かって歩き出した。


 途中、長女が「あーぁ。自立したくないなぁ」と言い出した。なぜかと聞くと「自立したら家を出ていかなきゃならないでしょ? そしたらお父さんとこうやって自販機デートが出来なくなっちゃう」


 長女も中学生。いつ父のことを避けるようになってもおかしくはない。長女とこんな時間が持てるのも、きっとあと少しなのかもしれないな。


「そのうち自分から家を出たいって言うようになるよ」


 口ではそう言ったけど、でもこの父も、出来ればもう少しだけこんな時間が続いてくれることを祈っているよ。


 話は変わるけど、ジュースはおいしくなかった。