俺があいつを見返す日。

俺があいつを見返す日。

わたしがある人を見返すための意思表明として立ち上げたブログです。日々のこと、夫婦のこと、子育て、商品レビューなど、なんでも。

バーコードになるまで。

 いわゆるひとつの『バーコードハゲ』っているでしょ。いるでしょって、イヌやネコみたいに普通名詞の感覚で言っちゃったけど、正しくは、『バーコードハゲの人』っているでしょ?』かな。


 あの。これは余計な誤解を招きたくないからはじめに断っておくんだけど、わたしは別にバーコードハゲをバカにしているわけじゃないからね? これは本当。マジ。あるいはマブ。


 だって、単に数あるヘアスタイルの中のひとつってだけだから。個性。あれは個性よ。本人がしたくてしている髪型だもの。いやまぁ、したくてかどうかは分からないけどもさ。でも少なくとも選べる選択肢の中から本人の意思であの髪型にしているのでしょう? その意思は尊重だよ。他人がとやかく言うところではないんだ。


 だから、わたしの中では極めてフラットな感じでバーコードハゲを捉えているわけで。角刈りの人を見て「あぁ角刈りだなぁ」って思うのと同じくらいのナチュラルフラット。角刈りの人がいても、別に変に気負わないで「素敵な角刈りですね」って言えるでしょ。それと同じ。


 言えねぇよバカ野郎。角刈りの人に向かって「素敵な角刈りですね」とか言うわけねーじゃん。何かヤベー感じするもんね。そこはかとなくだけど、そこは褒めどころじゃない気がする。

 角刈り談義に花を咲かすんじゃないよ。角刈りなんぞわたしの人生において何ら影響を与えないわ。当座の問題はバーコードハゲでしょう?


 話を戻すとね。実際にバーコードハゲの人の目の前に立って「素敵なバーコードですね」なんて言えないでしょ。「ちょっとスマホで読み取っていいすか?」とかね。「戦闘能力53万だと!?」なんてビックリしてみたりして。


 何言ってんだわたしは。これ完全にハナシの方向性を見失ってるわ。話が戻ってないもんな。考えずに書き出すとこうなるからいけない。違うよ。バーコードハゲというヘアスタイル及びそれをチョイスしている方々をバカにしているわけじゃないってことだったよ。


 つーか、ただのヘアスタイルなのに『ハゲ』まで含めて呼称しちゃうからおかしなことになっちゃうんだよな。何ていうか、毛髪の状態まで形容しちゃうからさ。『ロング』を『ロングサラサラ』とか、『アフロ』を『アフロモジャモジャ』って呼んじゃうみたいな。だから『バーコードハゲ』じゃなくて単に『バーコード』でいいんだ。

 

 で。今度こそ話を戻すけど、あくまでわたし個人の価値観としてだけど、仮にハゲたとしても、したくないんだよねバーコードには。だって無駄じゃんね。隠せてねーもんシースルーかよ。なにハゲ頭でエロスを出すかね。見えそうで見えないとかじゃなくて見えてるんだよガッツリと。


 そういえば去年。お気に入りのセーターが毛玉だらけになっちゃってヘコんでいたら、奥さんが毛玉取り器を貸してくれて。何か安っぽい電気シェーバーみたいなやつなんだけど、取れる取れる毛玉がどんどん無くなるのよ。わたし面白くなっちゃって取りまくっていたら、セーターがシースルーになってビーチク透けた。アセった。あれシースルー製造器だろ。みんな気を付けて。

 

 話を戻すよ。えーと。だから、そもそもハゲたからってバーコードにしちゃうトコが疑問なんだよ。あんな映倫も通らないような薄モザイク。

 伊武雅刀さんがバーコードだったら、あんなに渋い演技にはならないよ。悪いけど行けて温水洋一さんだよね。行けて温水。揺れて湘南。最後まで優しさを忘れなかったね。

 クリント・イーストウッドがバーコードだったら、マディソン郡の橋での燃えるような熱愛にはきっと発展しなかった。フランチェスカはローズマン橋の場所を訪ねてきたハゲオヤジを道案内することはなかったでしょうな。


 みんな言葉にしないだけで絶対に思ってるでしょう? バーコードにするくらいなら素で行こうよって。この野郎バーコードバトラーで参戦さすぞって思ってるでしょう?

 

 こんな風に、バーコードにしている人を決してバカにはしていないけど、理解も出来ないというのが本音。


 とはいえ、ハゲだのゲーハーだの、ことあるごとにハゲをネタにしてきたけど、いずれ自分も同じ状況になるだろうと覚悟はしていたんだ。わたしだけが例外的にハゲないわけじゃないからね。でもその反面、どこかで自分は大丈夫だろうという正常性バイアスがかかりまくっていたのも事実で。


 そしてわたしは今、大いに狼狽している。 何に? 決まってるじゃんか。日に日に砂漠化が進む毛量にだよ。

 覚悟はしていたつもりだったんだ。でもいざその現実に直面してみると、その覚悟はただの『つもり』だったことを思い知らされた。わたしの毛量は確実に枯渇し始めている。


 これまでの綿密な調査結果により、わたしのハゲ方の方向性は『前頭部からの毛量減少』だということが分かった。

 だから洗面所なんかで自分を鏡で見ると、前頭部の地肌が以前より透けて見えるようになってしまい、ここ最近はそれを見るたびにため息をつく毎日だった。


 そんなことが続いていたある日のこと。

 通常わたしの髪の分け方は、真ん中からではなく若干ずらした6:4くらいの感じなんだけど、ある時何となく、本当に無意識に分け方を7:3にしたんだ。


 なぜわたしが6:4から7:3に分け目の割合を変えたのか? 答えは簡単だ。前頭部の見えている地肌を隠そうとしたんだ。いままでの6:4では見えてしまっていた地肌を、7:3にして、少し多めに前頭部の地肌に髪を被せたんだ。世間ではこれを隠蔽工作という。


 あぁコレかと。コレだったんだと。バーコード。あれはきっと今のわたしのように、あらわになってきた地肌を隠そう隠そうと、髪の分け目を移動させ続けた成れの果てに生まれたヘアスタイルだったんだ。


 バーコードの正体を知った今。わたしは将来バーコードになるのか、それとも素でいくのか。このブログがそれまで続いていれば、いつか皆さんに報告することができるだろう。

 乞うご期待だ。