俺があいつを見返す日。

俺があいつを見返す日。

わたしがある人を見返すための意思表明として立ち上げたブログです。日々のこと、夫婦のこと、子育て、商品レビューなど、なんでも。

わたしが娘の授業参観で出来ること。

メリーポピンズに『2ペンスを鳩に』って歌があったと思うんだけど。


わたしは無知なもんで。

ペニーがイギリスの通貨ってことは知ってたんだけど、ペンスってなんだろうと。

調べたら、ペニーが複数になるとペンスになるんだって。


それを聞いていた長女(13)が「ペニーの複数形ならペニスにすればいいのに」って。


無知最高。

無知最強。

わたしは自分が無知であることを知っている。

これでいいんですよね。ソクラテス先輩。

 


少し前のことなんだけど。

わたしは長女が通う中学校の授業参観で大失態を演じたのね。

教室の後ろの黒板にイタズラ書きをしたのが先生にバレて、齢45にして品性を問われたんだ。


 

緊急家族会議が開かれて。

普段温厚な長女から、それなりの説教をいただいて。

次回の授業参観での振る舞い如何で、今後の授業参観を出禁にすると言われてしまって。

 

あの。

わたしも前回のことは反省したし。

執行猶予がついた事にもホッと胸を撫で下ろしはしたんだけど。

でも、ちょっとだけ言い訳させてくんない?


今回の件って、やっぱり授業がつまらなすぎたって事にも要因があったと思うんだけどな。

いや分かってるよ。授業参観が楽しくなきゃいけないなんて決まりはないんだから。

でもみんな机に向かって黙々と何かを書いているだけの授業を見るなんてさ。


生徒さん達の丸まった背中なんか見てたって、得るものないじゃん。

逆にいる? 背中で何かを語れるほどに人生経験が豊かな中学生とか。

背中を見ているだけで、その人の生き様や人間性が垣間見えるほどのオーラをまとった中学生とか。

いないでしょそんなの。


あ、いる? いるの?

じゃそれラオウだわ。世紀末覇者の。

だってそうじゃん。そうじゃないと説明つかないでしょ。それほどのオーラをまとっているなんて。


ラオウだったら大変だよ。世紀末覇者が教室に紛れ込んじゃってんだからさ。即刻追い出した方がいいよ。

誰がって。そんなの決まってんじゃん。生活指導の先生だよ当然でしょ?

早く来なさいよ。サスマタ持って来るの忘れないでね。


まぁ瞬殺だと思うけど。

だって相手はラオウだもん。いくら普段校内でブイブイいわしている生活指導の先生だってさ。

世紀末覇者と生活指導者でしょ。まつだいらけんとけつだいらまんくらい違う。


ラオウじゃなくてかまやつって可能性もゼロじゃないけどね。

かまやつひろしね。またの名をムッシュかまやつ

彼も男のニオイが染み込んだ学生服に身を包んでっから、それなりにオーラ出てるからね。


ムッシュだったら楽勝なんだけどね。

ただ、背中だけだとラオウと何とも区別がつかないところが難しい。

ムッシュだと思って手を出してラオウだったら、秘孔突かれてひでぶかあべしになっちゃう。それかアシベ。少年アシベになる。


見分ける方法がないでもないよ。教えようか?

あのね。足元を見てみ。ブーツ履いてたらラオウだけど、下駄履いてたムッシュかまやつだから。

 

あとはアレだ。あの人を呼んでこよう。綿矢りささん。

この状況に歓喜する人がいるとするなら、それはきっと彼女をおいて他にいない。


蹴るよ。彼女は蹴る。生徒さん達の背中を蹴って蹴って蹴りまくるね。

自分が服役している間にかつての舎弟が幅を利かせて尊大な態度を取ってきた時の小川英二(長渕剛)くらいに蹴るから。

誰にも彼女を止めることは出来ないよ。

駆けつけてきた生活指導の先生も、サスマタをかわされて背中を蹴られる。

だって綿矢りささんだもの。

 

 

蹴りたい背中 (河出文庫)

蹴りたい背中 (河出文庫)

 

 

 

それはそれとして。

授業参観の出禁は困るんだよね。

わたしは授業参観に行って、娘の父親がわたしであることを他の生徒さん達にアピールしなきゃならないのよ。


何でそんなアピールをするかっていうと、そうすることで、多少なりともイジメの抑制になってくれないかなって願うから。

クラスや学校全体じゃなくて、あくまで娘に対してのイジメ抑制なんだけどね。


効果は不明だし何の根拠も無いんだけど。

仮にね。クラスメイトのA君が娘に対して「あいつちょっとイジメたろうかい」となったとして。

その時、もしA君の頭にわたしの顔がチラっとでも浮かんだとしたら、ほんの僅かかも知れないけど抑止力が働くような気がするんだよね。「あ、あいつの親父ってアレか」って。


別に威圧的な印象を与える必要はなくて。あいつの親父やべーぞみたいなのはいらない。

ただ父親の顔が浮かびさえすればいい。

さらに言うなら別に父親じゃなくて母親でもいいんだ。


これ、全然うまく言えないところがもどかしいんだけど。

例えばわたしが女優の杏さんと知り合う奇跡があって。交際に発展しそうな段階になって

「あーこの娘のお父さんってケーン渡辺じゃんね。ラストサムライか。大丈夫かな」

とかね。


或いは長年連れ添ったアンジェリーナ・ジョリーと離婚しそうになった時に

「そういやこいつの親父、ジョン・ボイドだったな。どうすべ」

とかね。


むちゃくちゃ分かりにくいよね。自分でもそう思う。なんでこんなテーマで記事書き始めちゃったのか後悔しかないや。

めちゃくちゃ分かりやすく言うと、真麻に鼻フックをしようとしたけど英樹の顔が浮かんできたからやめた。こんな感じ。


わたしは何も有名ではないけどね。そんな淡い効果を期待して、授業参観のたびにアピールしてんの。


アピールっていってもあれだよ。

授業中にいきなり手を上げて「〇〇君がスキですっ!!」なんて宣言するわけじゃない。

そんな事をしたらシブがき隊が来ちゃう。

シブがき隊が来てわたしを抱きしめちゃう。

よしんばモックンになら身体を許しても良いけど、ごめんフックンだったらNAI-NAI 16だ。


そうではなくて。

せいぜい帰り際に、他の生徒さんが見ている前で「じゃあ帰るわオレー」と娘に声を掛けていくくらいのことだよ。

娘は恥ずかしくて嫌だかも知んないけど、わたしに出来るのは、せいぜいそんなことくらいだもの。

まぁ、独りよがりな考えではあるけど。


そういう意味においては、皮肉にも前回の事件は、これ以上ないくらいのアピールにはなったよね。


あ、授業参観、出禁にはなりませんでした。

カマドウマ〜僕が奥さんと別れられない理由〜

カマドウマにね。

自宅の玄関で出くわしたよ。

この家に住んで15年以上が経つけど、これが初めて。


カマドウマご存知?

後ろ足が発達したバッタ系の虫で、カラーはゲジゲジ系。

わたしはヤツが大の苦手だから、画像とかは載せないよ。

一応リンクは貼っておくけど、気になる人は自己責任の名において開いてね。

 

カマドウマ - Wikipedia

 


名前からして語源は『竈(かまど)馬』かな。

かまどにいる馬的な意味?

いつの時代に命名されたのか、それは知らないんだけど。

でもネーミングセンス、ちょっとヤバくないかな?

だってどこからどうみても馬には見えないんだけどね。なんで馬なんだろうね。


きっとあれかな。

昔は今みたいに色んな物で溢れ返ってはいなかったから、見た目から連想できる選択肢も多くなかったんだろうね。


例えば、甘い物と言えば? って聞かれたら、今の世ならケーキとかチョコレートとかパフェとか。よく知んないけどいっぱいあるじゃない。


でも昔、すごく適当だけど例えば飛鳥時代とかだったら、甘い物と言えば?って聞かれたら速攻で「アケビ!!」みたいな感じでしょ。甘い食べ物なんて限られていただろうから。分かんないけど。

 

アケビって言えばね。昔すごいアケビに憧れてて。

アケビになりたいわけじゃないんだよ。そうじゃなくて。

マンガとかに出てくるんだよね。アケビ

作中の登場人物がね。子どもの頃に遊んでいた山の中で、おやつ代わりにアケビを食べてたみたいな話で。

それがすごく美味しそうで。憧れてた。


結婚してから奥さんにその話をしたのね。そしたらどこからかアケビ買ってきてくれて。優しいよね。

もう嬉しくて。ずっと憧れていたものが食べられるわけだからね。


でも食べ方が分かんなくて。奥さんが調べてくれたんだ。

そしたら果肉というか、外のガワは食べないって。

実の中にある、何かカエルのタマゴみてえなモシャモシャした部分を食べるんだって。

 

 

 

 

全然おいしくなくてね。っていうか、ほとんど口をつけることが出来なかったよ。

ゴメンだってキモいんだもんよ。何であんなモシャモシャしたとこ食べんのさ。ガワの方がおいしそうじゃんね。


きのこの山の石づきのところとか、勃起ーの手で持つところだけを集めて食べさせられているような不毛感がすごくて。そこじゃねえよっていうね。

やっぱり憧れは憧れのままにしておくのが良いってことなのかも知れないね。


ところで皆さんお気づきのように、前述の『勃起ー』は正しくは『ポッキー』なわけだけど。

いくら打ち間違いの誤変換だったとしてもね。『勃起ー』などという、いきり立ったペニスの漢字表記に『ー』の長音記号が付いて変換されるって。そんなんある? つーかあり?

わたしは普段このスマホにどんな言葉を打ち込んでいるのか。自分で自分を疑っちゃった。てへべろ。せんべろみたいになっちゃった。てへぺろ

 

さて。

別に戻したくはないけど戻そうかな。カマドウマの話に。


カマドウマ怖えんだ。なんならゴキブリより怖え。

何が怖いって跳躍力だよ。もう驚異的なのね。


殺虫スプレーを噴霧しようものなら、目にも止まらぬ速さで一瞬にしてどこかに飛び去る。

飛び去るというよりテレポーテーションで消えた感覚に近い。


もともと目立たない色だから、どこに行ったかも全然分からない。

姿は見えないけど、確実に近くにいる存在と戦わなければならない、圧倒的な恐怖。まるでバイオハザード


『近くにいる』ならまだいいけど、最悪なのはヤツの逃げた先が自分の体だったりするのよ。足とかに貼り付いてたりすんの。

これは『カマドウマあるある』なんだよ。

 

「カマドウマなんてバッタみたいなもんでしょ?」なんて言う人もいるけど。

あのね。確かに見た目が似ていることは認めるよ。でも似て非なるものなんだよ。


じゃあ聞くけどね。

あなたはハリセンボンの近藤春菜さんを見て「角野卓造みたいなもんでしょ?」って言うの?

言うよバカ野郎当たり前だろ。みたいなもんっていうか角野卓造だろあれ。

つーかあれこそがインディー・ジョーンズが探し求めた『真の角野卓造』だぞ。そして角野卓造の方が実は近藤春菜という真相。


ゴメン間違えちゃった。例が悪かったね、やり直し。


えーと。

じゃあアナタはえなりかずき(幼少期)を見て「お地蔵みたいなもんでしょ?」って言う?

言わ……ない。


じゃあアナタはカワウソを見て「いきものがかりのボーカルみたいなもんでしょ?」って言う?

言う……わない。言わないぞ。


じゃあアナタはゴリラを見て「室伏みたいなもんでしょ?」って言う?

言う。言っちゃう。


いやそうじゃない。ゴメン間違えた。言わないよ絶対。もう室伏をゴリラなんて言わないなんて言わないよ絶対。あー言ってる。それ言ってるよ。

ゴメンなさい室伏さん。ムロフシじゃなくてムロツヨシに交換するから許してください。

 

あとね。シチュエーションも関係すると思うんだね。

普段は怖くないものでも、いるはずのない場所にいるって事が怖かったりするのよ。


例えばわたしはバッタは怖くないけど、トイレの壁にトノサマバッタが貼り付いていたら、やっぱり怖いのよ。

異質じゃん。お前らは草原にいるべき存在であって、住宅のトイレにいるべき存在じゃないじゃん。


リビングの壁にカブトムシが這っていても、嬉しいと思う前にやっぱりビビるわ。

森に帰れ。クヌギの木で生涯を終えよって思う。


自分の部屋でマンガ読んでる時に、机の引き出しからニュッって青いのが出てきたら死ぬほどビビる。おしっこ出ちゃう。

なんか自己紹介してるけどお構いなしでマンガの角でブチのめすわ。


玄関のドア開けて部屋に入って明かりをつけた時に、テレビカメラもない状態で石原さとみさんが立ってたら便漏らす。大の方を大盛りで。大盛りはプラス100円になりまぁす。

即刻通報をするけど勃起もする。サガ。男のサガ。男のロマンシングサガ。サガ三段活用。


そういうことなんだよ。人は異質なものを怖がるんだ。


カマドウマ?

やっつけたよ。凍らす系の殺虫剤で。

怖いから奥さんがティッシュで取ってくれて。

取ってからプチってしてたプチって。

奥さんはゴキブリもやっつけてくれる。

奥さん強え。奥さん最強。

これは離婚できない。

 

踏切のババアを助けた。

ババアって。

いやまぁ、穏やかなタイトルではないよね。

そりゃそうなんだ。だって俺いま穏やかじゃねーもん。

一人称もわたしじゃなくて俺だし。

 

普段は『琵琶湖の水面の生まれ変わり』とまで言われるほどに穏やかな心を持つ俺だよ?

琵琶湖の水面がどれだけ穏やかなのかは知んないけどさ。

そんな俺ですら今は日本海の荒波の如し激情に駆られているってことよ。

そうでもなかったら、今日びこの炎上社会でタイトルにババアなんて書くかい。


あと琵琶湖の生まれ変わりっていっても、別に琵琶湖まだ死んでねえし。

死んでねえし、前世が湖の水面ならば、俺の来世は一体ナニよ。

花の大東京のコンクリートジャンゴーに敷設されるアスファルトかい?

うーん楽しみ。来世に期待!!


クソが。何も楽しくねえ。

 

踏切のババアを助けたよ。

違うな。『踏切のババア』だと、踏切を根城に一大勢力を築いている豪族みてえな感じになっちゃうから、正しくは『踏切でババアを助けた』だわ。

いいよ別に助詞なんてどうでもよ。いずれにせよ助けたのはババアに相違ねえんだから。


じゃあ果たしてどこからがババアかって話になるよね。なるんだよ。


こないだ次女(10)の授業参観に行ってきたんだけど。

国語の授業で先生が「バスの運転手さんは男性ですか、女性ですか」と。

正解は男性だと。女の子が運転手さんの事を『おじさん』と言っていたからだと。

まあ異論はない。


次に先生は「じゃあバスの運転手さんは若い男性ですか、歳を取った男性ですか」と。

正解は歳を取っている男性だと。女の子がおじさんと言っていたからだと。


ちょ待てよ。こんばんわ。チョ・マテヨです。今度ニューアルバムを出します。


いいんだよそんな事は。

それよりそのおじさんについてだけどよ。

女の子は何歳? もし小学生にも満たない子だったら、高橋一生さんを見たっておじさんっていうかもしんないじゃん。

おじさんじゃん。38歳だろ彼。立派におじさんにカテゴライズされるべき歳じゃん。


さらに言うならその女の子の国籍は? 欧米の方なんかは、アジア人の顔が実年齢より幼く見えるって言うぞ。

もしその女の子が欧米人だったら、高橋英樹さんでも少年って言うかもだぜ。

そんなワケあるかよフザけんな。何だ75歳の少年って。小説のタイトルかよ。おこがましいにもホドがあるぞ。罰として選べ。桃太郎侍に斬られるか越後製菓のおかきを死ぬほど食うか、いずれかを選べ。ゴメン高橋英樹さんは何も悪くなかった。


とにかく。おじさんと言った=歳を取った男性と考えるのは、いささか性急に過ぎやしねえかい先生?

 

いい。それはどうでも良かった。


だいたいババアって言っても、俺が助けたのはおばあさんに限りなく近いおばさんなんだけどな。

なんて言ったらいいんだろうな。おばさん→〇〇→おばあさん。この〇〇に入るちょうど良い表現がないんだよ。


あーもういいわ。考えるのも関口メンディーだから。もう『おばさん→ババア→おばあさん』でいい。

それにしても情けないぜ人類。魚ですら出世魚という人事制度があるってのによ。

 

本題に入ろうか。


我が家から200メートルほどのところに踏切があるんだけど。

会社から帰ってくる時は、いつもその踏切を渡ることになるのね。

大きくない踏切だから、俺なら徒歩で渡り切るのに10秒掛からない。

ただ、真ん中が小山のように盛り上がってるから、登って降りてみたいな渡り方になるんだ。


で。俺が渡り切る少し前くらいで踏切がカンカン鳴ってバーが閉まりだしたのね。

同時に後ろから男の人の声で「早く早くっ!!」って聞こえたんだ。

続いて女の人の声で「あーっ」みたいな声も聞こえて。


でも別にそっちを見るでもなく、俺は踏切を渡り切ってそのまま歩いていた。

そしたら前から自転車で来た30代前半くらいの女性が、俺とすれ違いざまに「あーヤバい」って言うのが聞こえたの。


ピンときたね。振り返ったら案の定だよ。自転車に乗った年配の女性が、閉まり切ったバーに行く手を遮られて踏切内に取り残されてんの。


その間、女性はずっと「あー、あー」って言ってるだけで。

俺はすぐに踏切に駆け寄って、バーを上にグッと上げたの。

でも全く抵抗なく上がるわけじゃないから、俺のパワーでは女性の首辺りまでバーを上げるのが精一杯で。


それでも女性が少し頭を下げれば通れるくらいにはバーが上がったから「どうぞ通って」と言ったの。

まだ電車は近づいていなかったんだけど、焦ってたんだろうねその女性も。相も変わらず、ずっとあーどうしようあーどうしようって言ってるだけで、全然通ろうとしないの。


「頭下げて通ってっ」って言ったら、やっと頭下げて。そのまま自転車でスィーッて。

先に渡って待ってた連れらしき年配の男性と一緒に自転車で。


「だから早く渡れっていったんだよー」

「渡れると思ったのよー」

 

夜の街に消えていったのよ。

 

 

こーの野郎。

スィーッじゃねえ。スィーッじゃねえのよババア。

焦ってたんだろうからよ。いいよ別に礼なんて。無事だったんならそんなもん求めちゃいねえや。

俺が腹立つのは、どうして踏切がカンカン鳴ってから突入してくるんだってことよ。


鳴ってんじゃん。ねえ鳴ってんじゃん。これから電車くるって教えてくれてんじゃん。

待ちゃいいじゃん。大した時間じゃねーんだからよ。

せいぜい数十秒だろ。長くても数分じゃん。その僅かな時間を急いでどこに行くんだよババア。及びジジイ。


何年生きてんだよ。その年になってもまだ余裕のある行動が取れねえか。

車を運転している時だけじゃねえぞ。自転車でも歩いてても心に余裕を持つんだよ。


だいたい甘いんだよ見積がよ。

踏切の閉まるスピードと己の身体能力、そして周囲の通行状況などを加味した上で総合的に判断しろ。雑な見積しやがって。

 

あんたを助けた俺にはそれを言う権利があるぞ。
みんな悲しむんだからよ。

頼むぜホント。


以上!!

 

※過去に同じようなことが同じ踏切であったよ。

将来の娘の結婚式のために(過去記事再編集)。

お題「雨の日のちょっといい話」


わたしが読者登録をさせてもらっている、どこかの誰か (id:sourceone)さんが『雨の日のちょっといい話』を募集されていました。

この試みにわたしも参加させていただこうと思います。
今回のテーマに該当しそうなエピソードが過去記事にあったので、それを再編集して公開します。




「お父さん、プレゼンがあります!」

とある木曜日の夜。
わたしが仕事から帰るやいなや、長女(11)が言った。

「今週の土曜日にお花見をしましょう! お弁当は私が作ります!!」

む。この決意に満ちた表情。これはよほどの強い意志があるとみた。
あい分かった長女よ。この父はそこまで愚鈍ではない。みなまで言う必要はないぞ。


断る。お花見には行かぬ。
長女よ知っているだろう? わたしは桜を愛でない。
綺麗とは思う。だが桜は華やかさが前面に出過ぎて可憐さに乏しい。どうにもわたしの琴線に触れないのだ。
従ってお花見にも一切の興味がない。


それと、お前のそれはプレゼンではないYo!
それじゃ一方的な要求に過ぎないZey!
相手を説得して同意を引き出す工夫をした上でやり直Say!!


わたしのひねくれた性格など百も承知の長女は、めげずにプレゼンをやり直した。
そして最終的には「お花見は超楽しいッス!!」という、狂おしいほどに主観な『感想』で締めくくりおったわ。


まぁつたない主張ではあったが、その熱意並びに想いを伝えんとする努力は評価に値する。
かくして我が家は、週末の土曜日にお花見をする事と相成った。


金曜日の夜に、家族みんなでお弁当を作った。
長女は「私が全部作りたいな」と主張したが、それはダメだ。なぜなら正直に言うよ?キミに全部を任せてしまうと、御弁当が汚弁当になってしまうからだよ? ワイ君も苦しいかもしれないけど、いちばん苦しんでるのはこの娘なんだよ!?(←特に意味なし)。


というわけで、一人でお弁当を作りたがる長女に「一人で作るのは大変過ぎるし、みんなで苦労を分かち合ってこその楽しみぞ」と言いくるめて納得させた。

これが作ったお弁当たち。

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こうして準備は整った。
明日の快晴を願い、次女(8)が作ったテルテル坊主をぶら下げて、いつもより早めに就寝した。

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おやすみなさい



そして翌朝。雨。強めの雨。ハードレイン。
こんなにハードレインが好きなのは、1996年当時の相川七瀬さんくらいしかおらぬ。




泣き崩れる長女。
絶望する次女。
なす術のない無力なわたしたち両親。


雨を予想していなかったわけではない。なぜなら前日の天気予報では、微妙な感じで雨マークが付いていたからね。
でも、だからこそのテルテル坊主だったのに……。


あれ? もしかしてテルテル坊主って、(陽が)照る照るってことじゃない?
そして坊主ってのは、和尚どもの頭が剃髪してテカってお日様みたいだからじゃないの?
うーん勉強になったネ!


クソが。そんなことどうでもいいわ。
憎い。雨が憎い。
かつてこれほどまでに強い憎しみの感情を抱いたことはない。
と思ったけど、以前に観たディズニーの実写版『美女と野獣』に登場したクズ野郎のガストンに、今回と同じくらいの憎しみをいだいた事を思い出したので前言撤回するね。


何が恵みの雨だこの野郎。わたしのこのやり場のない怒りはテルテル坊主、お前が受けろ。
わたしが怒りにまかせてテルテル坊主を睨むと、信じられない事が起こっていた。

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皆さんお気づきだろうか?
下を向いているこのテルテル坊主。実は、昨夜に次女がぶら下げた時点では、このように上を向いていたはずなのだ。

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チャララーチャラチャララー。
ビートたけしの超常現象シリーズで、チュパカブラとかが出てきた時に流れるBGM)

やだオカルティー
つーかお前の仕業かこの野郎。お前が下を向きさえしなければ、今頃は快晴だったと考えられるぞ。
許さないからな。お前など二度と頭が下がらないように頭を小さくして八頭身の超絶ボディにしてやるからその暁には一晩お相手お願いし申す。


それはともかく。さてどうしたものか。
二度寝に入った家族を横目に、布団の中で一人思案の時を過ごす。


雨さえ止めば強引に決行しちゃうんだけどな。ぬかるんだ地面にはシートを敷けばいいし。
桜が散っていても別にいいよ。何なら地面に落ちている花びらを愛でなさいな。
外に出てお弁当を食べれば、それだけでそれなりに楽しいでしょう。
泥だらけにはなるかもしれないけど、いい思い出にもなるはず。


しかし雨は一向に止む気配はなかった。
いっそのこと傘をさしてやるか。いや、この雨の強さではさすがにムリだ。
しからば日曜日に延期……もダメだ。日曜日はもっと強い雨の予報だし、何よりみんなで作ったこのお弁当はどうなる?


いよいよ万策尽きた。もうあれをやるしかない。
実はわたしの頭の中には、本当にどうにもならなかった時の最終手段として、ある一つの案が浮かんでいた。

「もはやこれしかねぇ」

時間がない。わたしはさっそく実行に移った。

正方形のメモ用紙を折り折りしてこんな形にする。

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赤のラインをハサミで切って優しく開く。

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さくらの花になる。

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これにピンクと黄色の色鉛筆で色を付ける。

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ダイニングテーブルのクリアマットの下に配置する。我が家のリビングがお花見になる。

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なっているでしょう?
なっているよねお花見に。
言って。待ってるから。わたしいつまででも待ってるから。あなたからそう言って。うるせえこの野郎言え。


もっと満開な感じになるのを想像していたけど、2時間かけて60枚作っても五分咲きといったところか。
本当は一枚ずつ糸で天井から吊るそうと思っていたのだが、時間が足りずに断念した。


娘たちより一足先に起きてきた奥さんは、わたしの努力を称賛してくれた。
そしてこの日が8歳の誕生日だった次女と、お花見を企画してくれた長女へのお礼のメッセージを書いてくれたんだ。


次々に起きてきた娘たちも喜んでくれた。
もちろん本物のお花見には敵わないのは分かっているが、お弁当も美味しかったし、まぁこれで良しとしようか。


朝の7:00から始めて完成までに2時間。最初はワクワクしながらの作業だった。
完成したらきっと綺麗だろうし、娘たちは絶対に喜んでくれる。そう確信していた。


しかし時間が経つにつれ、徐々にその思いが揺らいできた。
果たしてこんなもので娘たちは本当に喜んでくれるのか?
次女あたりは「これお花見じゃなくない?」くらいは言うんじゃないだろうか?


負のマインドて脳内が埋め尽くされ、もうやめてしまおうかと考えたりもした。
いったいわたしは土曜日の早朝から何をやっているのかと。
ちっちゃいメモ用紙をオリオリチョキチョキ。シザーハンズかよと。

そんな不安定な精神状態にあったわたしを支えていたのは、いつか列席することになるであろう娘達の結婚式だ。
結婚式で読む新婦からの手紙。娘たちはこの日のことに触れるだろう。そして最後にこう締めくくるのだ。

「わたしにとって世界一のお父さんです」


それ。そこ現場。事件は会議室で起きてるんじゃない。結婚式場で起きてんのよ室井はん。「あんおぉすぃんまぁっ」とか言って奥歯食いしばってるバアイじゃないっての。


それだけ。もうそれだけのためこの作業をやり遂げた。

すべて雨のおかげ。
雨が降ってくれなかったら、今日の事が我が家の歴史に刻まれることはなかった。
雨が降ってくれたおかげで、素晴らしい思い出が出来た。


ありがとう雨。これで老後もこの思い出を反芻しながら何とか生きていけそうだよ。

ありがとう相川七瀬さん。わたしもあなたと同じ 『LIKE A HARD RAIN』 だよ。

ゆたぼん?

ハイサイまいど。ゆたんぽです。


ゴメンなさい茶化すつもりはないです。

ただ、たまにはわたしも世間で話題になっているネタに触れてみたいなっていう、そんなちょっとした出来心だったのです。

いま話題になっているんですってね。少年革命家のゆたぼん。


ところで知ってます? 湯たんぽって中国では『湯婆(たんぽー)』って書くんだって。

『湯』はそのままお湯で、『婆』は妻っていう意味。妻の代わりに抱いて暖を取るから湯婆だって。

 

萬年 トタン湯たんぽ 1号 容量:2.4L MY-401

萬年 トタン湯たんぽ 1号 容量:2.4L MY-401

 

 


すごいですよね。 今の世にあって妻をババアと言い切るその潔さ。中々に勇気のいる事だと思いますよ。その意気や良し。


でもそれ言っちゃいますかね。事実かどうかはともかくとして、妻をババアとか。

分かっていても口に出してはいけない事ってあると思うんです。いつも口に出させてもらっているわたしが言うのもアレなんですけどネ。

 


「今年の夏休みはどこに行こうか?」

「お前と行くと絶対トラブルに巻き込まれっから行かね」


いや野比。それは口に出しちゃいけないでしょ。

そんな事は日本国民全員が分かっていることだけど、目を輝かせながら聞いてくる彼に対してその言葉は死刑宣告と同義だよ。

ホラ見てみなさいドラちゃん涙目じゃない。

 


「今度の夏休みにアマゾンの密林に冒険をしに行こうよ」

「あたし出来杉さんが行くなら行くわ」


源。オイ源。それは口に出さない約束だろう?

そりゃ出来杉くんなら、どんなトラブルも明晰な頭脳で的確に対処してくれるよ。というより彼がいれば、そもそも危険な目に遭うような状況に陥ることすらないだろう。

でも彼を誘ったらどうなる? 小学生だけでアマゾンに行くことの危険性を冷静に諭されて、夏休み恒例の大冒険は中止だぞ。全国のファンに顔向けできないだろ。

源は見たいのか? 四次元ポケットを携えた22世紀のネコ型ロボットが、21世紀の小学5年生に論破されて涙目になる様を。

分かるな源。彼は連れて行くべきじゃないんだ源。というかこれはもはや単に源と言いたいだけだよね。

 


「おう心の友よ。オレも連れて行ってくれよ」

「お前はすぐ暴力を振るうし、リサイタルと称して強制的に音響兵器並みの歌声を聴かせるからヤダ。あと変なシチューとか作って食わせるし」


バッカ野比。それ口に出すなって。

確かに野比の言うとおりだけど、でもお前だって、大長編の剛田が終盤で見せる圧倒的な男気を忘れちまったわけじゃないだろう?

特に大魔境。ペコを追いかけて独り大臣の軍に立ち向かっていく剛田の背中。あの色気には……濡れるぞ。

それに剛田の音響兵器(歌声)は、万に一つの可能性でわたしの尿路結石を破壊してくれるかもしれない。

その希望があるだけでも、彼は連れて行くに値する存在だ。

 


「いつも意地悪してゴメンよ。ボクも連れてってくれないかな」

「お前は何か新進気鋭の建築家が手掛けた前衛的な美術館みてえな髪型してっからヤダ。あと目に刺さりそうで怖え」


コラ野比。骨川が可愛そうだろ。でもそれは確かにそうだね。否定はできないや。

 

とまぁこんな風にね。言ってはいけない事ってあると思うのです。


アレ? 何の話をしていたか。あぁそうだ。ゆたんぽの話でした。


えーと……そう。ゆたんぽね。妻の代わりに抱いて暖を取るって。

アホかよ妻を抱け。そんなワラジムシみてえな器具にわざわざ湯を入れて抱いて寝る神経が分からない。抱くなら妻の方が色々と気持ちええどすさかいに。


なんて思ってたんですけどね。中国では普通に妻のことを婆と書くらしいです。しかも敬う気持ちも込めて老婆(ラオポー)って書くとか。妻=老婆。言い得て妙ですね。

 

アレ? 何の話をしていたか。あぁそうだ。ゆたんぽの話でした。

いや違った。ゆたぼんの話だ。


すいませんね。だいぶ横道に逸れてしまったけど、わたくしやっと本題に戻ってまいりましたよ。どうもお待たせしました。


昨日、はじめてゆたぼんの動画を見させてもらいました。

感想というほどの感想はないのですが、強いて言うなら『思っていたより普通の小学生だった』という、何のこっちゃ分からんコメントを以て、始まりの言葉と代えさせていただきます。


以上、ありがとうございました。

自分を認めよう。

とあるトイレの消臭スプレーの香り『イオンシトラス』が苦手です。


あ。文章が敬体なのは気にしないでください。わたしはブログを始めて2年以上が経過しますが、未だ自分の文体というものが確立しておりませんで。

なので時々、今回のように文体がまるっと変わる時があるのです。

 

話が脱線したので仕切り直しましょうか。


とあるトイレの消臭スプレーの香り『イオンシトラス』が苦手です。

 

単体としての香りは良いのですが、大便のオイニーとミックスされる事により何かしらの化学反応が生じ、結果ものすごくミステリアスでオリエンタルな耐え難い臭気を放つのです。オリエンタルかどうかはゴメンナサイ知らないです。


自分のブツのオイニーですらそうなのですから、自分以外なら言わずもがな。それが例え愛する妻や娘のオイニーであっても。いや、愛する者達であるからこそ耐え難きと言うべきでしょうか。愛情と憎しみは背中合わせなのです。


愛情の度合いは関係ありません。そういうものなのです。自分の大便のニオイは平気でも、他人のそれはダメなものです。自分のワキや足のニオイも同じ。それは悠久の時を刻んできたこの世界の理なのですか? スイマセン急に疑問形になってしまいました。


考えてみました。なぜ自分のニオイは許せるのでしょうか。大仰な言い方をした割には答えは簡単でした。

自分を認めているからです。言い換えれば、自分という存在を自分自身が認めているということなのです。1ミリも言い換えることが出来ていませんね恥ずかしいです。


あれ? ということは、あの問題はどうなるのでしょうか。あれですよあれ。ハンバーグだよぉっ!!!

違います。あれですよホラ。『大便をした後にトイレを出たけどスマホとかを忘れた事に気づいてまたすぐトイレのドアを開けた瞬間、あんなにも許せていた自分の大便のオイニーが他人のソレに変わってしまっている現象』のことですよ。


予想するにこれは、娘が嫁いでしまったようなものなのではないでしょうか。昨日まで大切に育ててきた愛娘が、今日はどこの馬の骨かもしれない男の嫁になっているという。おいお前俺の娘じゃなかったんかえーいという。

この問題は難しいし、今回の議題からは少しズレてしまうので次回までの宿題とさせていただきます。

 

話を戻しまして。

自分のニオイを悪臭として認識しない理由が自分を認めているからであるならば、妻や娘のニオイが耐えられないと公言して憚らないわたしは、妻や娘を認めていないという事になるのでしょうか?


違います。妻と娘は認めています。でも妻や娘の大便やワキや足を認めていないのです。

わたしは奥さんも娘も愛していますが、大便とワキと足を除外した70%分を愛しているのです。分かりますね?

酷くはないです。こういうものなのです。ここに股ぐらを含めて60%にしないだけ、わたしは愛情に溢れているのです。感謝されこそすれ非難されるいわれはありません。

 

わたしは大いに問題のある人間であると自認していますが、それでもわたしはわたしを最大限に認めています。他の誰よりも。
だからわたしは自分のワキのニオイも足のニオイも大便のニオイさえも受け入れられるのです。


ですから自分のことが嫌いで自己肯定感が低い人は、大便をするたびに「ぐあー何だこの耐え難き悪臭はー」となるし、夏になってワキからスパイスィーなフレグランス効果が発せられると「ぐあー目がっ目が痛えー」ってなって、仕事から帰ってきて靴下を脱ごうとした瞬間に、そのスーパースメルで気を失っているのです。

それはとても辛いことです。


ですから自分を好きになりましょう。自分を認めましょう。

そうすれば、めくるめく素晴らしい世界があなたを待っているのです。

具体的には自分のウンコのニオイを愛せるようになるのです。こんなに素晴らしいことはありません。

 

さぁ、レッツトライ!!

 

娘の授業参観で問われた品性とは?

先日、長女(中2)の中学校で授業参観があった。


奥さんと一緒に国語の授業を見させてもらったのだが、先生ゴメンね、まぁつまらなかった。

授業参観が必ずしも面白くある必要はないのだが、みんな黙ってプリントに詩を書いているだけではないか。しかもずっとだ。あれではいかにZUTTO永井真理子さんでも、さすがにCHOTTO愚痴をこぼしてしまうだろう。フフ……。


子どもたちは土曜日に登校して。先生方もわざわざ出勤してくださって。みんな大変。本当に頭が下がる。

だがせっかくの授業参観、やはりこれは地味に過ないだろうか。

 

あまりに退屈だったので、教室の後ろの黒板にいたずら書きをした。


1時間目:国語

2時間目:社会

3時間目:理科


元々こう書いてあった黒板に、


4時間目 食事:昨日の生ゴミ

5時間目 排泄:校庭の花壇に

6時間目 就寝:トイレの床で


このようにチョークで書き足した。


あぁくだらないさ。そんなことは自分でも分かっている。ちょっとした遊び心というか、ヒマつぶしだ。もちろん後でちゃんと消す。


いたずら書きが終わったあとも授業風景は一向に変わらない。みんな黙々と机に向かって詩を書いていた。

気の長い奥さんもさすがに嫌気が差したのだろう。別のクラスの様子を観たいと言い出したので、わたし達はいったん廊下に出た。

 

長女は3組なので、まず後ろの1組と2組を観た。

それから長女のいる3組を素通りして、その先の4組に向かっていたその時だ。

わたしは長女のいる3組が何やら騒がしいことに気が付いた。見ると、クラスのみんなが後ろを向き、先生が教室の後ろの黒板の前に立って何やら喋っていた。


血の気がサッと引いた。こんなにサッとするのはクイックルワイパーか、冷蔵庫の残り物でできる簡単な炒め物くらいだろう。

わたしは身を隠すようにその場にしゃがみこみ、そして頭を抱えた。


ヤヴァイ。アレって絶対にわたしの書いたいたずら書きが問題になってるよね。どうしよう消すの忘れてたわはー


きっと先生はいたずら書きをした犯人を捜してんだよね。でも先生。残念ながら誰も名乗り出ることはないよ。なぜなら犯人はそのクラスにいないんだから。


生徒たちがウソをついていると判断した先生は、授業参観にもかかわらず授業を中断するかもしれない。そしてみんなに目をつむらせて、いたずら書きをした犯人に手をあげさせるんだ。


それでも手はあがらないよ。だからそのクラスに犯人はいねえんだよ。だってオレが犯人なんだからよ。


そのうち生徒の一人が証言するね。「さっきまでそこに立っていた黒ずくめのおっさんが何か書いているのを見ました」


それを聞いた長女は全てを理解するはず。「あ、お父さんの仕業だ……」と。


事態を重く見た先生は校長室へ。クラスは強制自習。大問題へ発展した本件に対して緊急保護者会が開かれ、下手人のわたしは今後の授業参観を出禁に。


長女は恥ずかしさのあまり、もう学校には行けないと嘆いて不登校に。


そこまでのストーリーが次々と頭をよぎった。

 

逃げよう。

このまま着の身着のまま列車に飛び乗り、誰も知らない町でひっそりと暮らそう。


そしてどこかのしなびた温泉街の宿で住み込みで働かせてもらおう。


「ワイさんが来てくれてからもっそ助かってーん」とか女将に感謝され、1年後には仕事ぶりを認められて宿の番頭にしてもらおう。


あと女将とねんごろの関係になろう。


そしてそんな静かな生活も3年が過ぎた頃、風の噂でわたしの居場所を聞きつけた奥さんと娘たちに迎えに来てもらおう。


女将に「もう道を踏み外したらあきまへんのどすえー」とか言われて涙のお別れをしよう。


などと現実逃避をするくらいにアセった。

だがダメだ。いたずら書きをしてしまった事実を消すことは出来ない。だが正直であることまで失ってしまったら、わたしはこの先どうやって父としての威厳を示せばいいのか。

なお、娘の教室の黒板にクッソくだらねえいたずら書きをしている時点で父としてのいや大人としての威厳がないことは今ここで論じ合う議題ではないので口を慎むんだヨーシいい子だヒーハー。

 

わたしは意を決して名乗り出ることにした。

わたしが勇気を振り絞って教室に一歩を踏み入れたのと、先生が「こんなんじゃこのクラスの品性が問われますねぇ」と嘆息混じりにつぶやいたのは、ほぼ同時だった。


問われちゃった。今までの人生で初めてかも知んないな、品性を問われたのは。ちなみに品性とは「道徳的基準からみたその人の性質、人格」らしいヨ。


わたしはいたずら書きを消す先生に「あの……」と声を掛けた。それから「それ、書いたのわたしです。どうもすみませんでした」と告白した。


失笑する生徒の皆様。


「あぁ……そう、ですか……」と想定外の出来事にドリアンのオイニーを間近で嗅がされたかのようなミステリアスな顔を見せ、明らかに戸惑いを隠せていない先生。


わたしは長女の顔を見ることができず、そのまま教室を後にした。

 

幸いその後は学校側から苦言を呈されることはなかった。

長女にも「もーうお父さんやめてよー」と言われはしたものの、怒ってる様子はなかった。


とりあえずは事なきを得たとはいえ、場合によっては笑い事では済まなかったのだ。ここは自身の悪ノリを十分に反省すべきだろう。


実はいたずら書きについてはこれが初犯ではない。というか小学校でも中学校でも、授業参観の時には必ずいたずら書きをしている。もちろん書いた後はちゃんと消しているが。


いたずら書きに飽きると、今度は勝手に教室の本棚から『地獄』という本を取って読み漁り、奥さんのママ友に不審がられたりもしている。


残念だがそれも今後は控えねばなるまいね。


とりあえず今週末にまた授業参観がある。

そこでのわたしの振る舞いを見て、長女が最終ジャッジを下すことになった。

最悪の場合、今後わたしは授業参観を出禁になるかもしれない。


出禁は困る。なぜ困るかはまた後日。