俺があいつを見返す日。

俺があいつを見返す日。

わたしがある人を見返すための意思表明として立ち上げたブログです。日々のこと、夫婦のこと、子育て、商品レビューなど、なんでも。

いつまで『禁煙』していればいいんだろう?

 つい先日、禁煙5年目に突入しました。禁煙5年生。高学年の仲間入りでぇす。


 わたしがタバコを吸い始めたのは27歳ですから、一般的なタバコデビューとしては遅咲きになるんでしょうね。別に何も咲いてはいないんですけどね。咲いたとすればそれは徒花。


 若い頃は武道に全てを捧げていたのでタバコとは無煙、いや無縁だったのです。フフ。フフフ。

 普通はその年齡まで吸わなければ、もうずっとタバコには手を出さないものですけどね。ちょうど当時にいろいろとありまして。勢いでタバコに逃げてしまったんですね。

 後輩に「タバコに逃げるとか負け犬じゃないですかー」と揶揄されましたけど、人生27年も生きていればね、それなりには色々なことがあるものですよ。分かるかな小僧に。

 

 初めて吸ったタバコは『ラッキーストライク』でした。
 数ある銘柄の中からラッキーストライクを選んだ理由は、子どもの頃にテレビで観たCMがカッコよくて印象に残っていたからです。

 バイクに乗ったシブい外国人男性が出てくるやつで、CMの最後に


♪ほーえんじゃふぁらーみっしゅー

♪ふぉーりーラッキーストラーイク


みたいな歌が流れるの。いや歌詞はメチャクチャですよ。なんて言ってんのか分かんないんだから。


 あとわたしは赤が大好きだからという理由もありましたね。同じく赤いラークを吸ってみたり、一通りの銘柄は試してみましたけど、最終的にはマールボロに落ち着きました。赤マール。


 こだわりはボックスじゃなくてソフトケース。ソフトケースだとタバコがポッケでクシャクシャに曲がっちゃうんだけど、それがまた次元大介っぽくて良いんですよ。たまに折れてたりして経済的ではないんですけど、次元になるためには必要な犠牲なんです。

 あと箱の端を指でトントンと叩いてタバコを出すのもソフトケースの醍醐味。それがカッコいいと思ってました。

 ボックスだとポッケに入れておくとカドが痛いからキライでした。


 それとタバコは人差し指と中指で挟むんじゃなくて、主に親指と人差し指(あるいは中指)で持って吸ってましたね。まだタバコを吸っていなかった頃に観た『バードケージ』というアメリカ映画に出ていたダン・フッターマンという俳優さんが、そうやって吸っていた数秒のワンシーンが妙にカッコよくて。だから真似したんです。

f:id:wp-dandy:20180426175921p:plain


 ライターはZippo。強風でもお構いなしに火がつく安定感と、フタを開け閉めした時の音がたまらなく好きでした。Zippoのケースは真鍮で出来ているんですけど、開けた時の音が素晴らしいという銀製ケースのZippoも買ったりして。スターリングシルバーっていうやつ。2万円近くしたかな。こういうの。

 

 


 ちなみにZippoって永久保証なんです。シンプルな構造だし頑丈さに絶対の自信があるみたいです。あとオイルを入れすぎると火をつけた時に漏れたオイルに引火して火ダルマになるので注意が必要です。

 

 こうやって改めて文字に書き起こしてみると、わたしがタバコを吸うことを一つのスタイルとしていたことが分かりました。

 好きな銘柄のタバコをお気に入りの道具を使って決まった動作で吸う。まるで茶の湯のような様式美を見出していたのでしょう。要するにカッコつけですな。


 いっそのことタバコも煙道(えんどう)とか名前を付けて、様式美を突き詰めてみてはどうかな。一つの作法として昇華すれば、何かに付け疎まれる喫煙者にも未来があるのかも。ただ、茶室に当たる煙室はものすごく臭そうですけどね。そこが課題だな利休よ。

 

 一日半箱くらいだったから、たぶんヘビースモーカーではなかったと思います。それに元々は吸いたくて吸い始めたわけではないので、自分の中ではいつでもタバコをやめられる自信がありました。

 で。4、5回はチャレンジしたかな禁煙。ことごとく失敗に終わりましたけどね。元来が意志薄弱で誘惑に弱いサガなので全然うまくいかないんですよ。1年続かない。


 そんなわたしがどうして今回は4年も禁煙できているか。方法としては単純にして明快。娘たちと禁煙の約束をしたからです。これは強力ですよ。娘たちに約束を破るお父さんの姿は見せたくないですからね。これ以上の抑止力はありません。意地の5年目です。

 

 それはそれとして。わたし以前に考えたことがあるんですけどね。一体いつまでが『禁煙』なのかなと。


 禁煙というのは『煙(タバコ)を禁ずる』ことですね。そして禁ずるのは、タバコが自分や周囲にとって良くないのでやめたいのにやめられないからですよね。

 であればね。例えば禁煙を始めて1年が経過した時点で、禁断症状も出ず「もう別にタバコいいや」と思ったとしたら、その時点で禁煙終了なんですよ。晴れてシャバに出られるわけです。ハイお勤めゴクローさん。ここから先はあなたもう自由ですよ。


 だってやめたいのにやめられないから禁ずるわけで、吸いたいと思わなくなればもはや禁じられている意味がないんですよ。誰も立ち入る人がいない場所に立入禁止の看板やフェンスは必要ないんです。


 そして禁煙が終わったということはどういうことか。もう吸っていいんですよタバコ(←謎)。もちろん日常的な習慣として吸っちゃダメですよ中毒性が高いモノなんだから。でも例えば飲み会でお酒を飲んだ時とか。食事の後とか。コーヒーを飲んでいる時とか。誰かの付き合いとか。セックスの後とか。ね? たまらないでしょう? そんな風にたまに軽い感じで吸う分にはいいんですよ。だって禁煙は終わったんだから(←謎)。


 オイオイ。誰も立ち入る人がいないから立入禁止のフェンスを設けていないだけで、だからといって立ち入って良いわけではないんだぜ? そんな簡単なことにも気がづかないのかいわたしは?

 

 気が付かないんですね。さぁ、この謎理論を引っさげて、禁煙していたわたしが1年振りに喫煙をしたタイミングは、ある国家資格を取るための試験30分前でした。

 一年ぶりに吸う赤マールは見事にキマりましてね。強いつよーい。もうわたしアタマがクラクラしちゃいました。若干気持ち悪くもなっちゃったりして。エロロロロロッ!!


 落ちましたよ試験。もちろん試験30分前にタバコを吸ったことが原因ではないです。単なるわたしの実力、そして勉強不足が原因でしょう。でも自己採点では合格まであと1点だったんです。タバコが全然関係なかったとしても、もしタバコを吸わなかったらという『タラレバ』が一生ついて回るんです。忘れられない後悔が残ってしまったんです。


 言い訳ですが、不安だったんですよね。何度か書いていますが、わたしパニック発作のケがありますので。退出することの出来ない試験会場で座っていなければイケないこと自体、ものすごく辛いのです。だからワケの分からない謎理論を展開して一生懸命に自分を正当化してしまったのでしょう。大切な場面でいつもタバコに逃げてしまう。そういうダメな男性なんですわたしは。


 その後、その試験は2度3度チャレンジしましたけどダメでしたね。そもそも自分が望んで取りたいと思っていた資格ではなかったこともあり、どうしても勉強に身が入らず。その内、取りたくもない資格を取るために時間を費やすのはムダだと思ったらイヤになってやめてしまいました。つくづく残念な男性ですわたしは。


 結論は別にないんですけど、強いて言うならばコレかなぁ。


『吸うならやめるな やめるなら吸うな』


 ふとした時、無性にタバコを吸いたくなる時があります。

 きっとまだまだ禁煙中なんだろうなぁ。わたし。