俺があいつを見返す日。

俺があいつを見返す日。

わたしがある人を見返すための意思表明として立ち上げたブログです。日々のこと、夫婦のこと、子育て、商品レビューなど、なんでも。

カラオケの話はまだ終わりじゃないぞよ。もうちっとだけ続くんじゃ。

 亀仙人のじっちゃんもあのように申しておりますので、すみませんがもう少しだけカラオケの事を書かせてください。


 前回も書いたことですが、わたしはカラオケが嫌いです。ただ、歌うこと自体はものすごく大好きなのです。


 通勤時に一人で道を歩けば、周囲に人がいないことを確認した上で路上ライブが繰り広げられます。最近のお気に入りは『私はピアノ』を甘く切ないバラード調にして歌い上げるというファン垂涎の内容。


 1人で車を運転しようものなら車内はさながら武道館。オーケースタンドアリーナカモーンです。


 家でもよく歌います。それに対して家族から何の反応も得られない場合は、なぜ反応しないのかをこんこんと説教致します。


 それほどまでに歌うことが好きなのに、なぜわたしはカラオケが嫌いなのか。そんな事を書いていますと、そもそもこの日本、いや世界、ひいては宇宙、要するにこのユニバースにおいて、いったい誰がわたしのカラオケ嫌いの理由などを知りたがるのか、躊躇して何度もキーを打つ指が止まってしまいます。しかしそれはそれ、ブログとはこういうものと割り切って続けたいと思います。

 

 カラオケの何が嫌いかを語る上で、少し長くなりますが昔話をさせてください。


 わたしがカラオケに最もハマっていたのは高校生の時でした。その当時は1曲歌うごとに100円を入れる方式で、曲を選ぶとレーザーディスクというでっかいCDみたいのをウィーンガチャガチャと読み込んで始まるのです。


 だから今のように1番だけ歌ってやめるとか、試しに歌ってすぐやめるとかは出来ませんでした。だって途中でやめても最後まで歌いきっても100円ですからね。1曲の価値の重さが違いました。


 歌詞のバックに流れる映像も、やっすい三文芝居みたいなドラマなんです。例えばこんな感じ。


 ボクシングのチャンピオンになることを夢見る彼が、シャドーボクシングをしながら自然豊かな公園を走り、それを自転車に乗った彼女が後ろからメガホンを持って笑顔で応援。そんなシーンから始まります。


 彼がジムで日々練習に励み、顔中を絆創膏だらけにしながら宅配便のバイトをし、減量に苦しみながらも耐える。そんなシーンが次々に流れる合間に、彼女がお寺だか神社だかで懸命にお参りをするシーンが挟み込まれます。


 そして試合の日。リングに向かう彼に彼女が渡したものは、勝利祈願のお守り。彼はそれを受け取り、右手を上げて長い廊下をリングに向かって歩いていきます。かっこいいですね。まぁ負けるんですけどね彼。ボロッボロですよ。ジャイアンに殴られたみたいな顔になってんの。もうチャンピオン強い強ーい。


 舞台は彼の部屋に移りますね。彼は引退を決意したことを彼女に告げるのですが、これまた涙でボロッボロの彼女が「夢を諦めるなんてっ!!」みたいに彼の肩を存分に揺さぶった後、部屋に飾ってあった彼との写真が入った写真立てを床に叩きつけて部屋を飛び出します。


 都合よく降るどしゃ降りの雨。彼女は雨の中を傘もささずに泣きながら歩き、彼は部屋で窓に打ち付ける雨を眺めながら膝を抱えている。

 何気なく彼がポケットに手を入れると、出てきたのは試合前に彼女からもらった勝利祈願のお守り。しばらく眺めた後、フルスイングでゴミ箱に投げます。でも残念。ボクサーもシュートコントロールは良くなかったようです。ゴミ箱には入らず、代わりにお守りの中から折り畳まれた小さな紙がチラッ。

 彼がその紙を開いてみると、丸っこい文字で『夢を追っているあなたが好き。目標に向かってガンバッ!!』みたいなメモが出てきますね。


 さぁ物語はいよいよ佳境に入ってまいりましたよ。彼は不死鳥のごとく甦りましたね。練習練習また練習。雨の日も風の日も。もう今までとは覚悟が違いますよ。自分には応援をしてくれる大切な女性(”ひと”と読みましょう)がいるんですからね。ただ、彼女には会いません。次に彼女に会う時は自分がチャンピオンになってからと決めたのですから。


 そして試合当日。彼は再びチャンピオンに挑みます。前回、彼をボッコボコにした強い強ーいチャンピオンですからね。いくら彼がガンバッて練習したとは言え、その間チャンピオンとてコーラとポテチでサボっていたわけじゃないですから。そんなに簡単に実力差は埋まりませんよ。


 何度も何度も倒れてフラフラになり、精魂尽き果てて膝から崩れ落ちそうになったまさにその時、割れんばかりの観客の声の中から、何故か聞き分けられるんですな、彼女の「頑張って!!」の声が。聴力スッゴ。


 彼は最後の力を振り絞って膝に力を入れ、伸び上がるようにしてチャンピオンのアゴに凄烈なアッパーカットを打ち込むのです。そして新チャンピオンの誕生。

 控室に続く廊下の途中で待っていたのは彼女。満身創痍の彼はゆっくりとゆっくりと彼女に近づき、彼女を抱きしめます。


 場面は彼の部屋に変わります。以前に彼女が投げて壊した写真立ては新しくなり、中には彼と、少しお腹の大きくなった彼女が写っている写真が。やることやってたんですね二人とも。

 

 と、こんな感じの映像がですね。アリスの『チャンピオン』とか、ZARDの『負けないで』とかで流れるんだったら良いんですけど、比較的節操なく無差別的にどんな曲の時でも流れて来たりしたんですよ。わたしの記憶では織田裕二さんの『歌えなかったラブソング』の時ですらこの映像でしたからね。わたしのなけなしの100円に何してくれてんですかレーザーカラオケは。


 それからですよ。カラオケが大キライになったのは。

 

 

 なワケないんですよね。今までの昔話は、わたしがカラオケを嫌いな理由とは全くの無関係ですごめんなさぁい。

 カラオケが嫌いな理由は、人前で歌うのが恥ずかしいからでぇす。


 高校生の時は親しい友達とだから恥ずかしくなかったんですよ。でも人間関係が広がってくると、それほど親しくない人達とカラオケに行くことも増えますね。それってやっぱり気の置けない仲間と行くカラオケとはぜんぜん違うんですよ。楽しいは楽しいんですけど、なんか失敗できないプレッシャーを勝手に感じてしまうんです。


 プレッシャーという意味では奥さんとカラオケに行く時も同じでして。やっぱり何年経っても奥さんの前ではカッコつけたいという気持ちが働きますから。誰と行くよりも奥さんと行く方が一番緊張するかもしれません。


 だから正確にはカラオケが嫌いなんじゃなくて苦手だったんですね。


 そんなわたしが欲求を満たすには『ヒトカラ一人カラオケ)』ってのが一番適しているんですよ。でもちょっと抵抗あるのも事実なんですよね。

 だから1人で入らず、奥さんと一緒に入れば良いんですね。そして部屋まで先に歩いてもらって、部屋に入るなり首筋に「ていっ!!」ってやるんですね。そしたらソファに静かに横たわらせて、あとは1人で存分に歌えばいいのかな。

 目を覚ましかけたら今度はボディに一発いいのをお見舞すればいいしね。


 いつかチャレンジしてみたいですね。ヒトカラ


 最後に、去年家族でカラオケに行った時に叩き出した最高得点です。


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 なかなかやるでしょ?でも若い時にほぼ100%の確立で90点以上を叩き出していたB'zの『LADY NAVIGATION』は75点くらいでした。