俺があいつを見返す日。

俺があいつを見返す日。

わたしがある人を見返すための意思表明として立ち上げたブログです。日々のこと、夫婦のこと、子育て、商品レビューなど、なんでも。

小さい巨人。

 とあるショッピングセンターのトイレに入ろうとしたが、その出入り口を半分塞ぐような形で、3歳くらいの女の子を連れて赤ちゃんを抱っこした30代後半くらいの女性が立っていた。


 その女性は男性用トイレに向かって立っていたので、わたしは一瞬「あれ? こっちは女性用なのかな」と思って上を見上げたらやっぱり男性用だった。

 その女性の横を抜けて中に入ろうとした時、女性と娘さんの会話が耳に入った。


母「ねー○○ちゃん。ちょっと行って見てきてよ」


娘「えーヤダー」


 わたしのポンコツコンピュータは即座に計算結果を叩き出した。なるほどそういうことか。その女性は息子さんがトイレの中にいるかどうか確認したいのだろう。トイレの外で待っていたが、息子さんがずっと出てこないので心配になってトイレの入り口で息子さんの名前を呼んでみたが一向に返事がない。もしかしたら自分が気づかない間に既にトイレから出てしまったか、或いは何か不測の事態があってトイレの中で倒れてしまったか、最悪なにかの事件に巻き込まれてしまったか。確認しようにも自分は男性用トイレに入ることが出来ないので、3歳くらいの娘さんに見てきてくれるように頼んたが絶賛断られ中だと。


 わたしはその女性に声をかけた。


私「あの。わたしで良ければ中を確認してきましょうか?」


女「え? あ、えー、すいません。」


私「着ている服とかお名前とか教えていただければ」


女「あ、はい。ありがとうございます。あの5歳くらいの男の子で、変なTシャツを着てて……」


私「? 変なTシャツ?」


女「あはい。変なTシャツというか、その、筋肉ムキムキで……」


私「筋肉ムキムキ? え、5歳くらいの男の子ですよね?」


女の子「はい。そんなんですけど、なんて言ったらいいのか……」


 わたしは女性の話をいったん手で制し、トイレの中に入って奥をのぞいてみると、『進撃の巨人』の筋肉ムキムキ巨人Tシャツを着た男の子が個室から出てくるのが見えた。

 

進撃の巨人(25) (講談社コミックス)


 あーコレは確かに説明しにくいか。わたしが進撃の巨人を知っているとは限らないし、もしかしたら女性自身が進撃の巨人を知らなかったのかもしれない。

 

 わたしは女性に「いま出てくるみたいですよ。小さい巨人が」と言い残してトイレの中に入った。

 わたしはといえば、事情を何も知らない男の子のキョトンとした顔と、小さい巨人とか何うまいこと言ってんだというこっ恥ずかしさでニヤニヤが止まらず、満面の笑みでオシッコをする危ない中年男性になってしまい危うく通報事案。


 良い子のみんな。お母さんが表現に困るような変なTシャツを着るのはダメだぞ。