俺があいつを見返す日。

俺があいつを見返す日。

わたしがある人を見返すための意思表明として立ち上げたブログです。日々のこと、夫婦のこと、子育て、商品レビューなど、なんでも。

『シュガー・ラッシュ:オンライン』には未来のわたしの姿があった。あと過呼吸とポルターガイストもね。

 先週末に映画館で家族と観ました。CMでディズニープリンセスが勢揃いしているシーンを何度も観せられ、サブリミナル効果みたいな状態になってしまったので観に行ったのです。ちなみに前作の『シュガー・ラッシュ』も観賞済み。覚えちゃいませんけど。

 仔細なレビューはしませんし、または仔細なレビューをする能力もないですが、多少のネタバレはあります。もし読んで頂けるのであればその点は予めご了承ください。


 ラルフというでっかいオッサンと、ヴァネロペっていうちっさい女の子が出てきます。2人は大親友。大親友だからヴァネロペはラルフに気兼ねがない。気兼ねがないからラルフに向かって「汗臭いおじさん」とか2回くらい言っちゃう。でもラルフはゲームのキャラクタだから生まれた時からオッサンであって、もし汗臭いのであればそれは生まれた時から汗臭いのであって、それは今後も未来永劫ずっとそうだし改善できないものだから何だかやるせないと思った。ちょうど少し前に会社の人と「イケメンってのはそれだけでスタートラインが我々とは違いますからねぇ。世の中不公平ですな」と嘆いていたばかり。大丈夫だよラルフ。確かに君は汗臭いかもしれない。でもこう考えるんだ。自分は汗臭いんじゃない。自分は臭い汗なんだと。どうしようラルフが汗になっちゃったよ。というわけで次回作決定。『シュガー・ラッシュ:スメリースウェット』。


 ラルフとヴァネロペの2人は、あるものを手に入れるためにインターネットの世界に飛び込んでいくのですが、その設定のせいですかね。この映画を観て本当に面白く感じるのは子どもより大人のような気がします。この場合の大人ってのは、インターネットというものを知っていて、その仕組を薄くても概念的に理解している人のことね。インターネットの世界を可視化して面白おかしく表現したり、時に揶揄したりしている映画なので、小さな子が「わーディズニーアニメーだー」って観に行っても、半分以上は言いたいことが伝わってないんじゃないかな。


 とはいってもストーリーなんてあってないようなもんですからね。小さなお子さんでも十分に楽しめますよ。たぶん。この映画に限らず、そもそも映画のストーリーなんてあってないようなもの。少なくともわたしのような映画を観賞することは出来ても鑑賞することが出来ないような男性にとってはですけど。

 恋愛映画ならどこぞの男女が出てきてニャンニャンするし。コメディならおっちょこちょいだけど真面目で心優しい誰かがドジふんで。ホラーなら危機感ゼロのリア充ボーイが無防備に辺りの様子を見に行ってゾンビにガオーってやられればいいんです。ついでに言えばジャッキー・チェンの映画なら、ジャッキーはドラゴンとか呼ばれる敏腕で凄腕の何かで、どんなに巨大でものすごい武器を所有している闇の組織でも、最終的にはお互いにカンフーで決着を付けるという70年代の青春映画の殴り合いで互いを認め合うみたいなことをしていれば尚安心。ましてこの映画はディズニーアニメなんだから。どんな波乱万丈な出来事が起こっても多少の別れなんかがあっても、最終的には絶対に100%ハッピーエンドで終わることが全額永久保証されている安心物件。大丈夫楽しいよ。小さい子はプリンセス達の登場を震えて待て。


 で。いよいよヴァネロペがプリンセスたちに会います。何でだっけな。忘れたけど、とにかくヴァネロペがプリンセスたちの控室に入ってしまうわけです。突然の侵入者ですからプリンセスたちは全員驚いて警戒しますね。ポカホンタス棍棒みたいの、メリダは弓矢だったかな。エルサが氷の魔法ね。そんな風にそれぞれが固有の武器みたいのをヴァネロペに向けるんですけど、1人ヤベェやつがいて。たぶんシンデレラだと思うんですけど、ガラスの靴をその辺のテーブルだかで叩き割ってヴァネロペに向けるんですよ。オイオイねーちゃんそれはねぇだろ。あのね、昭和の半グレが場末のバーでビール瓶叩き割るのとワケが違うよ? やっちゃいかんでしょアナタはプリンセスなんだからさ。誰も観てないところやりなさいそういうのは。それかZ指定のゲームをしなさい。GTA5とかオススメだよ。


 わたし的にはそこが見どころ。あとはそんなこんなで話は続いていきまして。そんなこんなってのはわたしにまともなレビューをする能力がないのでそんなこんななんですけど。まぁラルフとヴァネロペの考えの違いが原因で2人が仲違いします。仲違いというか、ラルフの勝手な言動にヴァネロペが怒っちゃうみたいなことですかね。

 

 たぶん多くの人が感じていることだと思うけど、友情物語に見えて実は親子の物語に思えるんですよね。わたしの立場だとラルフとヴァネロペが父と娘に変換されちゃう。今までシュガー・ラッシュという閉鎖的な場所で代わり映えのない日常を過ごしていたヴァネロペは、インターネットの世界に飛び込んで色んな経験をして一気に視野が広がったのでしょう。新しい考えや夢が見えてきた。対するラルフはそんなヴァネロペの変化や成長に付いていけない。つーか付いていきたくないし理解もしたくないし認めたくない。とにかくラルフはヴァネロペと離れたくないだけだから。自分の娘に好きな男の子が出来たとか彼氏を家に連れてきたとか、娘にとって父である自分が一番の存在ではなくなることを恐れている。これはそんな物語。だからラルフは近い将来のわたしの姿。


 当然ラルフとヴァネロペには別れが訪れますよ。ヴェネロペの変化を受け入れられない偏屈オヤジのままで終わっては、ディズニーお得意のハッピーエンドにはなりませんから、最終的にラルフはいい感じでヴァネロペとお別れできます。まぁわたしなどは号泣ですね。いずれ自分にも来るであろう未来の形がこの映画にあったわけです。

 そういうシーンですからね。他のお客さんも泣いてます。周り中で鼻を啜る音が聞こえます。わたしの右隣の方にいた小学生らしき女の子もエグエグと号泣。でもウチの娘たちは全く泣かないんだけどなんで? ドラマとか映画とかのそういうシーンで絶対泣かないんだけど。感受性が枯渇してんのかな。ちょっと心配になっちゃうよ父は。


 そんなわけで、この映画はどうなんでしょう。映画に詳しく知識も豊富な人がどういう評価を下しているのかは分かりませんが、わたしとしてはここ最近に観たディズニーアニメの中では屈指の面白さでした。やっぱプリンセスの存在が大きかったです。終盤にもう一度プリンセスたちが勢揃いで活躍するシーンがあるんだけど、そこなんてもう感極まって体がブルブルッてなって過呼吸寸前でしたからわたし。きっとわたしの後ろに座っていた人は、何だコイツなんか急にガクガクしだしたぞポルターガイストかよヤベェ怖えって思ったでしょうね。思わず持っていたバカでかいポップコーンのバケツを取り落とすところでしたよ。アレです。娘が小さい頃に毎年観に行っていたプリキュアオールスターズなんかの感動と同じなんです。あのオールスター感ね。それだけでわたしとしてはこの映画の高評価は確定。


 さて。あまり映画のレビューなど書くことはないのですが、やっぱり何かのレビューってのは苦手です。たぶんレビューにはなっていないでしょう。それでもいいです。


 最後に一つ言葉を付け加えるとするならば、シャンク姉さんマジ最高ってことと、文中のどこか一箇所に『ヴァネロペ』じゃなくて『ヴェネロペ』が混ざってます。ペネロペはコアラの女の子。


 バイバイ。