俺があいつを見返す日。

俺があいつを見返す日。

わたしがある人を見返すための意思表明として立ち上げたブログです。日々のこと、夫婦のこと、子育て、商品レビューなど、なんでも。

『夢を見たおっさん』の話をしたい。

数日前の朝。

自宅の玄関ドアを開けると、白いランニングと白い短パン姿のおっさんが、ドアの裏でタバコを吸っていた。


我が家はブロック塀に囲まれており、玄関ドアから少しだけスペースを空けて門扉がある。

そのおっさんは門扉と玄関ドアの間にいた。

わたしは法律のことは詳しく知らないが、他人の家の敷地内でタバコを吸っているこのおっさんのことは、きっと住居侵入で罪に問えるだろう。

 


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見ず知らずのおっさんに不法侵入されているにも関わらず、全く慌てている感じがしないわたしに、違和感を感じておられる方もいらっしゃるかも知れない。

事実、わたしは慌ててはいなかった。

なぜなら玄関ドアの裏にこのおっさんがいたのは、もうこれで3回目だからだ。

 

そのおっさんに最初に遭遇したのは1ヶ月ほど前の朝だった。

その時はさすがにビビった。

なんだこのおっさん勝手に他人の家の敷地に不法侵入するだけでは秋田ラジュ、あまつさえ紫煙をくゆらせるとは無駄に優雅な野郎だなと思った。


ご存知ない方のために補足説明しておくと、『秋田ラジュ』は最近ブレイク中のハーフタレントだ。ウソだ。このほど秋田県に新しく出来たちょっとおしゃれなショッピングモールだ。ウソだ。本当は単に『飽き足らず』の打ち間違いなのでどうか気にしないで米。間違えた気にしないでYONE。秋田だけに。米どころなだけに。

 

話をおっさんに戻す。

通常なら厳然たる態度でおっさんを敷地内から追い出し、何なら警察に通報してちょっとした騒ぎになる事案だ。

でもわたしはそうはしなかった。敷地内から追い出しもしなかったし、警察も呼ばず、そのまま家を後にした。


自分でもどうしてそうしたのか、ハッキリとは分からない。

ただ、そのおっさんの態度は決して横柄ではなく、いかにも申しわけなさそうに身を縮こまらせて吸っていた。だからわたしも強い態度に出にくかったのは事実としてあるだろう。

わたしが会社から帰ってきた時には、そのおっさんはもういなかった。

 

それから時が経って2週間ほど前の朝。玄関ドアを開けたらおっさんがまたいた。2回目だ。

震えながら、まるで捨てられた子犬のような上目遣いでわたしを見上げてきた。


正直、0.1マイクロメートルも可愛いとは思えないし、震えているのはあんたの格好が今の季節にそぐわないから単純に寒いだけだろうと思った。ここでタバコを吸われるのはイヤだが、吸うならせめて暖かい格好をしてくるがいいじゃないか。


しかしその時も、わたしはやはりこのおっさんを追い出すことが出来ず、そのまま家を後にした。

一体あのおっさんは誰なんだろう。どうしてわたし達の家に不法侵入してまでタバコを吸っているのか。

 

そして冒頭に戻って数日前の朝、三たびあのおっさんが玄関ドアの裏にいた。

3度目ともなると、もうお互いに軽く会釈しちゃったりして。

いやいや絆を深めるなし。友情を育むなし。相手はおっさんだぞ。わたしもおっさんだけどそれは本件には関係ない。


しかしその時は過去2回とは違った。なぜならわたしは、勇気を出してそのおっさんに声を掛けたからだ。


「あの。ここわたしの家の敷地内なんで、外に出てもらってもいいですか?」


決してビビっていたわけではない。どんな相手であれ、敬意を持って接するのがわたしの信条だからだ。一応。出来うる限りは。

するとおっさんは


「あぁあぁ! すいませんすいません! いま! いま出ますから!!」


おっさんは慌てた様子でそそくさと門を開け、走り去っていった。


何だこの妙な罪悪感は。わたしは当然のことをしたまでだろう。何も負い目を感じることなど無いぞ。

彼がこの先どうなるのかは分からないし、ハッキリ言えばどうなろうとわたしの知ったことではない。

まさか彼が『わたしの家の軒先でしかタバコが吸えない病』を患っているわけでもないだろう。

我が家がダメなら他の家に行くだけだ。その家の人には申し訳ないが、警察に通報しなかっただけ、わたしは感謝されてもいい気がする。

 

それから数日間はおっさんが現れることもなく、平穏な日常が戻ってきたものと安心しきっていたある日の朝。

おっさんがいた。

ただ、いつもとは違っていたのは、玄関ドアの裏ではなく、我が家の敷地外、門扉の横に立ってタバコを吸っていたことだ。

 


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あーそう来ちゃう?

確かに敷地内じゃないけど。

確かに不法侵入とは言えないけど。

そういうことじゃないでしょ?

ナニ? 警察に通報しなかったわたしの優しさを、そういうアレ? 何ていうか、揚げ足を取るみたいな、そんな感じで来ちゃうわけ?


しかもナニそのそのしたり顔は?

おまえもしかして仲本? 小学校の時に「このチョコレートあげようか?」という魅惑的な問いを投げかけ、貧乏ゆえにおやつなど満足に食べられなかったわたしが「うんっ!!」って食いついた刹那「はいあーげたっ!!」と言ってチョコレートを持つ手を高々と上にあげてしたり顔をみせた仲本じゃないの?

そうとなればもはや容赦はできまい。手加減抜きで本気を出させてもらおう。あの時の恨みは未だ忘れてはおらぬぞえ。

 

ってところで目が覚めた。

お察しのこととは思うけど、これは夢の話だ。現実ではない。

だから、この記事のタイトルは、


『夢を見たおっさんの話。』


ではなく、


『おっさんの夢を見たおっさんの話。』


が正しい。

単なる見た夢の報告に過ぎない。

スイマセン。

エイプリルフールだと思って許してもらいたい。


ただ、この夢を見たことは本当だ。ウソではない。

内容的にも変な夢なのに、同じ夢を日をあけて3回も見たし。

わたしが声を掛けたらおっさんが移動するという変化まで見せる奇妙な夢。


あれからまだおっさんの夢は見ていないが、玄関ドアの裏から敷地外の門扉の横に移動したおっさんが、次の夢ではどこにいるのか、どんな事になっているのか。興味深くはある。


気になったので素人なりに夢占いサイトで鑑定した。

おっさんというか、知らない人が出てくる夢の場合は、『自分が気づかない自分の一面を持った人格』なのだそうだ。

非道徳的なことをしていたり危険なことをしようとしている自分を改めさせるために、知らない人物になり代わって現れるのだそう。


わたしには一体何をしようとしているのか。そりゃストレスは溜まってはいるけれど、非人道的なことをする予定は、今のところGoogleカレンダーには書かれていない。


危険なことをする自覚もない。

ないけど、もしわたしのブログの様子におかしなところがあったら、いやいつもそれなりにはおかしいのだけれど。

どうか皆さんスターやコメントやブックマークでどしどし教えていただきたい。