俺があいつを見返す日。

俺があいつを見返す日。

わたしがある人を見返すための意思表明として立ち上げたブログです。日々のこと、夫婦のこと、子育て、商品レビューなど、なんでも。

純度100%のピグレットが出会った最高の歯医者さん。

 

いつものようにエレクトリックオーシャンをサーフィンしていたら『クマのプーさん病理テスト』というサイトを見つけた。

 

 

33の質問に答えると、自分が精神的になりやすい病気を『クマのプーさん』に登場するキャラクターになぞらえて判定してくれる。


興味があったのでやってみた。

 


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純度100%のピグレット改め不安障害。他の項目も軒並み成績優秀。

100%ってもう可能性とかじゃなくて「そう」じゃん。ともさかりえさかともえりであるように、わたし=不安障害。


さもありなん。わたしは幸せな状態が続けば続くほど、その幸せが壊れた時のことを考えて独り不安に苛まれていたりする。

そりゃパニック障害も患う。

 

わたしはパニック障害だ。27歳のときに発症した。

電車やバスや飛行機。会議室での会議や試験会場など、自分の意思では外に出られない、あるいは出にくい状況に凄まじい不安を感じる。

そして時に激しい動悸やめまい、体の震えなどを生じる強い発作が起きてしまうのだ。


特に会議などは、普段みんなから空気扱いされている部長が、鋼の剣を装備した勇者の如し勢いで極めて低俗なよもやま話などを始めるものだから、わたしのなけなしの銭をありったけ集めてフルスイングで投げつけてやりたくなる。

 

ここ最近で最も発作の危険を感じたのは、去年に行ったディズニーランドのスプラッシュマウンテンだ。


あのアトラクションは、肝心のアッヒャーッの場所に到達するまでは、周りの景色を観ながらゆっくりと車両が進んでいく。

当然ながら自分の意思で外に出られない上に、安全バーが下がって自由にも動けない。発狂しそうになった。


隣には長女(13)が座っていた。

隣に座る父が突然激しい発作でスプラッシュし始めたら、それは長女にとって一生モノのマウンテンになってしまう。とにかくそれだけは避けねばならぬ。


これは、わたしが必死にその状況を乗り切ろうとしている瞬間を隠し撮りされた写真だ。

真ん中あたりで手を合わせて震えながら命乞いをしているわたしがはっきりと写っている。

 


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そんなわたしは歯医者さんも苦手だ。

「もし治療の最中に発作が起きてしまったら」と考えると、苦手というよりもはや恐怖の対象でしかない。


以前に通った歯医者さんでの経験も、わたしを歯医者さんから遠ざける要因になっていた。

自分の判断に責任を持とうとしない先生がいたのだ。


「いやぁ、いま治療の方向性で迷っちゃってんですよねえ。〇〇さんどう思います? どうします?」


どうしますと言われても。わたしはDr.コト-でも朝田龍太郎でも財前五郎でもない。もちろん大門未知子でもないので治療の最終ジャッジなど致しません。失敗もするので。


だいたいそのジャッジが出来るくらいなら、今そこに座っているのは先生あなたではなくわたしだ。

その旨をやんわりと先生に伝えると「じゃ、次回まで様子を見て決めましょう」と言われた。


次の治療日になると、先生はわたしの顔を見るなり言った。


「あの件どうなりました? 方向性決まりそうですか?」


お前は開発部署にやんわりと進捗を確認する営業か。マジで言ってんのか? わたしが担当する案件だったとは全然知らなかった。


いやあなたがメインで考えてくださいよ。

何の相談もなく一方的に治療方針を決められるのもどうかとは思うけれども。


「手術する事にしたから来週お腹切ります。 成功率は2割。8割は死んじゃうお」


そんな風に言われたら、さしものわたしも「ちょちょちょっ!!」ってなるけれども。

歯科医師としての判断を何ひとつ示されないまま、治療の最終ジャッジを100%の割合で患者側に委ねられてもリンダ困っちゃう。


結局いつまでも治療がなされないまま『いたずらに時だけが過ぎてゆく』という90年代J-POPの歌詞のような展開になってしまったので、その歯医者さんに通うのをやめてしまった。

 

そしてわたしは今、とてもいい歯医者さんに出会えた。

たぶんわたしよりギリ年下で、『平成狸合戦ぽんぽこ』の主人公みたいなホンワカしたご尊顔の先生(男性)をはじめとして、この歯医者さんの方々はすごく優しい。みんながニコニコしていて院内の雰囲気が抜群に良いのだ。


あまりに優しげなので、この歯科医院を構成する物質の50%はバファリンで出来ているというのがわたしの提唱する説だ。

残りの50%は和尚。檀家を500くらい抱える徳が高めのやつ。

結果的として徳を積んだ和尚が溢れるほどのバファリンを両の手に握りしめているというだけで全然歯科医院じゃなくなってしまったが、信じるが信じないかはセキルバーグに聞くといい。


初診の時、わたしはパニック障害であることを先生に打ち明けた。

治療の最中にわたしが発作を起こせば、分刻みのタイトなスケジュールで治療をこなしている先生方や、他の患者さんに迷惑が掛かってしまうからだ。

でも先生は「大丈夫ですよ。もし気分が悪くなったら遠慮せずいつでも言ってくださいね」と、まるで大した事ではないかのような軽い感じで請け負ってくれた。

この言葉にはとても救われた。

 

「痛かったら左手を上げて教えてくださいね」と優しく言ってくれた先生。

どんなに頑張っても手を上げるより先に「あがっ」って声が漏れちゃうに決まっているのに「ゴメンね痛かったですかー。左手あげてくださいねー」と再び優しく言ってくれる先生。

 

以前に通った歯医者さんに治療してもらった歯の根っこが膿んでしまった時も、丁寧に治療してくれた先生。


「あー膿んでますねーニオいます。ほら〇〇さん分かります? ちょっと嗅いでみてくださいよ。ほうらニオうでしょう? そうなんですよニオうんですよウフフ」


歯科衛生士のお姉さんの前で長々と羞恥プレイをしてくれるサービス満点の先生。

 

いつも優しく受付をしてくれる歯科衛生士のおねえさん。

治療を終えて会計を済ませ、次の治療日を決める時、


歯「次はいつ頃来られそうですか?」

私「来週の火曜日~木曜日の19:30で、空いてる日はありますか?」

歯「あーちょっといっぱいですね。月曜日か金曜日なら空いてますけど?」

私「あーイヤです」

歯「そしたら……日曜日の午後とかなら空いてますよ?」

私「日曜日? イヤです」

歯「何で『ダメです』じゃなくて『イヤです』なんですか?」

私「え? だってイヤでしょ歯医者さんに行くのって。ただでさえユウウツなのに月曜とか週末とかヤダでしょ?」

歯「え? そうなんですか?」

私「え? そうじゃないんですか?」

歯「え?」

私「え?」


というやり取りがおかしくて笑いあったあの日。

 

パニック障害のわたしですら安心して通う事ができる最高の歯医者さん。

そのおかげで絶大な安心感に包まれているわたしは今、同時に『この歯医者さんが無くなってしまったら』という大きな不安に苛まれながら毎日を怯えて過ごしている。

さすが純度100%のピグレット改め不安障害。わたしに安息の地はあるのか。


従いましてわたしとしては、今後とも未来永劫にわたり、歯医者さん御一同様のご無事息災を心よりお祈り申し上げる次第でございます。

わりかし本気で。

 

最後に一つだけ。この歯医者さんへの要望がある。院内に流れる曲を定期的に違うものに変えて欲しい。

少なくともわたしが通うようになってもうすぐ2年。ずっと英語版のディ○ニーのサントラ集しか流れないので、軽く精神が不安定になる。


何なら先生の『歌ってみた」でも良いし、ご要望ならわたしが目下練習中の尾崎豊の『シェリー』を歌ってもいい。

とにかく別の曲を流していただけるとありがたい。


あるいはこの曲に何か重要なメッセージが隠されているというのがわたしの提唱する説だが、信じるか信じないかはセキルバーグに聞くといい。


それじゃハローバイバイ