俺があいつを見返す日。

俺があいつを見返す日。

わたしがある人を見返すための意思表明として立ち上げたブログです。日々のこと、夫婦のこと、子育て、商品レビューなど、なんでも。

46歳の洗礼。

今日で46歳になった。おめでとうわたし。


でもおかしい。ついこないだまで26 歳だったはずなのに。まだ腰痛も尿管結石もパニック障害不整脈も患っていない完全体だったあの頃に戻りたい。


それに比べて今のわたしときたら。

朝方、布団の中で寝返りを打ったら腰をひねったその痛みで目が覚めた。46歳になってこの世界で発した最初の一言が「イテッ」。真っ先にもらった誕生日プレゼントが『腰痛』。こんな理不尽なことがあっていいものか。


理不尽といえば小学3年生くらいの頃。

おこづかいを貯めた200円を右手に握りしめ、商店街のおもちゃ屋さんまで歩いてトミカを買いに行った。でもトミカは250円だったから買えなくて、なぜだか分からないけどポテトチップスを買った。ワクワクだった往路。泣きながらポテチを食べて帰った復路。のり塩のフレーバーと自分の涙。あの時のポテチは一体どっちのせいでしょっぱかったのか。今となってはもう分からない。でもあの味は今でも忘れることができない。そしてこのエピソードはぜんぜん理不尽じゃない。


46歳でこれでは、47歳の朝は尿漏れで目覚めるは必定か。いや、現在のわたしの残尿状況から察するに、泌尿器系の衰えは年々悪化の一途を辿っている。年間残尿時間の上限を超えた時間外残尿。サービス残尿を余儀なくされている状況だ。


この事実から導き出される答えはただ一つ。47歳になった朝は、尿漏れを超えし尿漏れの中の尿漏れ『スーパー尿モレックスα』の発動が期待できるということだ。おねしょの事だけど。ようし。来年の誕生日は久しぶりに童心に返ってお布団に大きな地図を描こう。行くぞグランドライン!!

 

寝返りで腰を痛めることが理不尽なら、少し前に駅の構内で見かけたこのポスターもまあまあ理不尽。

 



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若者の聖地である原宿の竹下通りに墓地購入のポスターを貼っても誰も見ない。彼らはまだ死を身近には感じていないだろうし、老人になってもきっと墓は買わない。インスタ映えするどこかに粉骨を撒くだろう。


おばあちゃんの聖地である巣鴨の地蔵通り商店街に、原宿系ファッションのポスターを貼っても誰も見ない。わたしの知る一般的なおばあちゃんは、ジャージの上下を店頭の最も目立つ場所に飾って悪びれもせず堂々と『スーツ』と言い張る東北自動車道の羽生PA上りの五鉄で食べられる一本うどんみてえな図太い神経を持つ店主が営む商店街の自称ブティックでしか服を買わない。


そして駅の構内にこのポスターを貼っても歩きスマホをする人は誰も見ない。彼らは手元のスマホを見るのに忙しい。駅の壁など見ているヒマはない。事実上、このポスターは無意味に等しい。

唯一意味があるとするなら、歩きスマホをしない人たちがこのポスターを見て「そうそう。ホントそうなんだよアイツら!」と同調して多少の溜飲を下げるくらい。


でも本当にそうなのか。「ぶつかってきたのはあなた」と言うけど、相手が歩きスマホをしていても、こちらが相手を視認してさえいればぶつかる事はまずない。それでもぶつかるのなら、自分も歩きスマホやそれに類する行為をしていたか、意図的に歩きスマホをしている相手を避けずにいたかだ。


わざと避けないで敢えてぶつかってやろうという気持ちになることは超ある。でも実際にそれをしてぶつかっても怒りが収まるどころか余計に腹が立つからやらない。

そういうわけで、このポスターは掲示する意味も書いてある内容もわたし的にピンとこなかった。

今日の朝までは。

 

今日の朝。駅に向かって歩くわたしの前から、自転車に乗った20代後半くらいの女性が走ってきた。片手で操作しているスマホをガン見している。

ただ、向こうはともかくわたしは彼女を視認できているし、そもそもわたしは道の左端、彼女は右端を通っていたので正面衝突することはない。


はずだったのだが事情が変わった。女性の乗る自転車が急激にわたしに向かって突進して来た。女性はスマホに夢中で自分の動きに気づいていない。あわや衝突という寸前で、やっと女性が気づいて急ブレーキで止まった。


「アホか」と思わず口に出してしまったわたしも悪かったかもしれないが、それでもわたしをキッと睨んで何も言わずに走り去ってしまったその女性の方が悪いだろう。ちなみにその後も彼女はスマホを見ながら自転車を運転していた。


今すぐ駅に向かってあのポスターを剥がし、ギッチギチに丸めてカッチカチにしてしこたまシバキ倒してやろうかと思ったけど、彼女の道交法違反よりわたしの傷害罪の方が罪が重そうだからやめた。


あのポスターに書いてあった事を身をもって実感した。

ただ、自転車の彼女は恐らくあのポスターを見ることはないだろう。

きっと歩きスマホをして壁にぶつかっても、壁を睨んで再び歩き出すのだろうな。スマホを凝視したまま。

 

最後に。

理不尽というワードを思い浮かべると、必ずといっていいほど『李夫人』という誰の奥さんだか分からない夫人に変換される。そしてその時に思い浮かべるのはデヴィ夫人でもお蝶婦人でもなく、幼い頃にテレビのCMで流れていたインスタントラーメン『楊婦人(マダムヤン)』の女性。