俺があいつを見返す日。

俺があいつを見返す日。

わたしがある人を見返すための意思表明として立ち上げたブログです。日々のこと、夫婦のこと、子育て、商品レビューなど、なんでも。

25年を経て初めて気付いた。DEEN『瞳そらさないで』の違和感。

わたしが若い頃は、90年代のビーイング系といわれるアーティスト達の曲をよく聴いていた。


WANDSもっと強く抱きしめたなら

 

T-BOLAN『離したくはない』

DEENこのまま君だけを奪い去りたい

 

この辺の曲は涙がちょちょぎれるくらい思い出深いけど、アラフィフに突入した今のわたしには恐ろしいほどに合致しない。


抱きしめたい離したくない奪い去りたい。そういった肉食系の事なんて言ってる場合じゃない。

奥さんどうかわたしの事を抱きしめて離さず誰かに奪い去られないでいてください。

さだまさしの曲のように、熟年離婚で廃棄されない事を祈るだけで精一杯だ。

 

DEENの『瞳そらさないで』という曲がある。

1994年リリース。作詞は坂井泉水、作曲は織田哲郎DEENの全シングルの中で2番目のヒット曲。大塚製薬ポカリスエット』のCMソング。


何たるエリート。申し分のない経歴。名だたる大企業達がこぞって内定を出すレベル。

わたしも好きで、若い時はよく聴いたし歌った。


でも先日久しぶりにこの曲を聴いたら、今までは感じなかった違和感を覚えた。


歌詞を抜粋して見てみよう。

 

♪いつもこの時間は家にいたのに 最近君は留守がちだね


♪やっと出た電話の声も今までと違う 感じが変わったよ


♪まだ君の中に僕がどれくらいいるのか確かめてみたいんだ Look in your eyes


君にはちょっとストーカー気質があるようだな。彼女が部屋にいる時間帯を精緻に把握していたり、彼女か出るまでひたすらに電話を鳴らしたり。束縛もかなりキツそうだ。


それと突然「Look in your eyes!」とか叫んで彼女の目を覗き込むんだろ?

きっと君のそういうところ、彼女にはちょっと重く感じたんじゃないかな。


♪約束だから海に来たって感じが一緒にいるのに淋しいよ


当たり前だろ。君のこれまでの度重なるストーキング行動を考えれば当然の帰結じゃないか。これはもう完全に彼女の気持ちは離れているよ。

 

ここまでで分かるように、歌の主人公である彼の状況はかなり危機的だ。彼女との関係が修復に向かうことは難しいかもしれない。


そんな主人公のネガティブな気持ちを、この歌詞は上手に表現できていると思う。

だから、歌詞だけ見ている分には何も違和感はない。


でもこのサビに突入する事で状況は一変する。



どうしてお前は突然そんなに爽やかなんだ。

お前はさっきまで彼女が家にいない、電話に出ないと散々疑心暗鬼を抱いていたんだぞ。サイコパスなのか。


そう。歌詞と曲調がぜんぜん合ってないのだ。

ネガティブな歌詞なのに明るい曲調。加えてポカリスエットの爽やかなCMソングという事実が、強烈な違和感を生じさせている。


わたしはこの事実に、25年以上経って初めて気が付いた。

だからといって何ということはなかったけど。


 

今はもう、このCDジャケットの笑顔すら、わたしには狂気に見える。