俺があいつを見返す日。

俺があいつを見返す日。

わたしがある人を見返すための意思表明として立ち上げたブログです。日々のこと、夫婦のこと、子育て、商品レビューなど、なんでも。

ビニ本の思い出。

なぜだか分からないけど、急にビニ本の事を思い出した。


わたしと同世代の男性なら、ビニ本について今さら説明しなくても分かるでしょ。

それどころか今ごろはビニ本を見ていた当時の興奮を思い出して、大きいかどうかは分からないイチモツみてえなモノが隆々と勃起なさっているのではないかな。


もしそうなら今すぐこの記事を読むのをやめて、その勢いのまま愛しいパートナーの元へスクランブルだ。

そしていま自分がなすべきことを粛々とやりなさい。やれったらやれよ。分からないやつだな。セックスだよ。まぐわいだ。わたしと同年代ならしばらくご無沙汰じゃないの?


わたしは違うんだよ。今でも原液だから。ヤダ濃そう。間違えた現役だから。

ただ未だに家族4人が同じ部屋で寝ているから、圧倒的に決定的なセックスのチャンスが到来せず、不本意にも減益が続いているだけなんだ。


だからわたしは、娘たちに自分の部屋で寝るようにと何度も促しているんだ。

でも娘たちはヤダって言う。

ヤダじゃねえんだよクソガキ共。パピーとマミーはセックスがしたいのです。


次女はともかく長女、君はもうすぐ中3でしょう? その辺はみなまで言わないでも分かるでしょ。空気読め。察せ。君にはセックスリテラシーがないのか?


無いんだろうな。だからその年齢で「男の人のアレを女の人のおマタに挟めば赤ちゃんが出来るんでしょ?」とか言うんだわ。

この野郎オレの御珍宝はホットドッグか?  それはスマタだ。


そうじゃないでしょ?

前にそれなりに細かくセックスの事を教えてあげたでしょ?

アレだよアレ。アレがしたいんすよこの父は。


奥さんは奥さんで「でも一緒に寝られる内は……」とか眠たいこと言い出す始末。

いいけど 知らないよオレは。

娘たちが自分の部屋で寝るようになった頃に、オレの股間アナコンダがそのカマ首をもたげる事が出来る保証はどこにもないと知れよ。あぁアナコンダは盛り過ぎたよ。それがどうしたうるせえ。

 

話を戻す。

分からない人のために説明しておくと、ビニ本とはビニール本の略だ。中が見られないようにビニールで包装された、エッチ極まりない写真が掲載されている本。一般的には昔のエロ本を指す。


わたしが少年の頃、ビニ本は雨ざらしの状態で道端に落ちているものと相場が決まっていた。

ビニ本を見つけた者はその瞬間から『導く者』の運命を背負う。

導く者の合図により、それまでの遊びは即時中断され、全員が角砂糖を見つけた働きアリのように導く者(ビニ本)の元に群がる。


彼らの共通目的はひとつ。女性の裸体を見ること。


少年である彼らにとって、性的な要素は大人たちにより徹底的に排除されていた。インターネットに繋げばいつでも女性の裸体が見られる今の世界とは違う。女性の裸が見たければ、危険を冒して父親や年の離れた兄の部屋に忍び込み、エロ本やエロビデオを盗み見るしかなかった。


そんな環境におかれた少年たちにとって、道端に落ちているビニ本はまさしく神様からの贈り物に等しい。

少年たちの全てのパワーが、雨水でヨレヨレになって貼り付いたページを慎重に、なお慎重に剥がす作業に費やされたとしても何らおかしくはない。


ページ剥離の成功率は約2割。無事に女性の裸体を見られた時は全員ガッツポーズで涙した。というのはウソだけど全員で勃起はしただろうね。

 

ビニ本は女性の局部が黒く塗りつぶされていた。

その黒塗りの箇所をバターで擦ると、黒塗りが落ちて無修正のエッチな部分が見られるという噂があった。


どこからかその噂を入手した少年時代のわたしは、たまたま状態の良いビニ本を見つけたので、それを試そうと思った。

でもあいにく我が家にはマーガリンしかなかった。

マーガリンでも似たようなもんだろと擦ってみたけど、どれだけ擦っても黒塗りは落ちなかった。


これはきっとマーガリンだからいけないんだ。わたしはこの時ほど我が家の貧乏を呪ったことはない。


どうしても女性のエッチな部分が見てみたい。

わたしはなけなしのお小遣いを集めてバターを買ってきた。もうチンコビンビン物語。榎本!! センパァ~イ!!


さっそくバターを塗って擦ってみた。でも全然落ちなかった。

貴重なお小遣いでバターを買ったんだ。諦めるわけにはいかないと、なおも擦り続けたらビニ本が破れた。

同時にわたしの心と夢も破れた。


冷蔵庫を覗いた母親に何でバターがあるのか聞かれたので「本格的なトーストが食べたくて」と言ったかどうかは記憶が定かではない。


今なら分かる。落ちるわけがない。黒塗りの状態で印刷されているのだから落ちるはずがないんだ。

いったい誰がこんなガセネタを流布したのか。こめかみを中指の第二関節でグリグリしてやりたい。


それからしばらくして、マンガ『まいっちんぐマチ子先生』のパンツの部分をカッターでカリカリするわたしがいた。

カリカリし続けたらマンガが破れた。

同時にわたしの心と夢も破れた。