俺があいつを見返す日。

俺があいつを見返す日。

わたしがある人を見返すための意思表明として立ち上げたブログです。日々のこと、夫婦のこと、子育て、商品レビューなど、なんでも。

『しゃべれるくん』は、しゃべれるけど『たべられないくん』だった。

サイゼリヤさんが新型コロナ感染防止対策として開発・発表した『しゃべれるくん』。

知っている人も多いとは思うけど、詳しくはここを見てほしい。 

https://www.saizeriya.co.jp/PDF/irpdf000805.pdf

 

紙ナプキンを自分のマスクに折り込んで口に前掛けを作る。その前掛けがガードとなって、感染リスクを下げつつ食べたりしゃべったり出来るという画期的なアイテム。

 

インパクトのある見た目から賛否はあるみたいだけど、わたしは素晴らしい試みだと思う。今の時期は外食を避けているので機会は少ないと思うけど、もしサイゼリヤに行った際には必ず装着して食事をしようと決めていた。

 

 

話は変わってつい先日。

毛布を洗濯するために、奥さんと近所の大型コインランドリーに行った。46年間の人生で、わたしはこれが初のコインランドリー。

洗剤とかは自動で出てくるから入れなくて良くて、柔軟剤はガチャガチャで売られいた。

 

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こんなふうに。

 

『いまだけ限定』の文字に心揺らいだけど、わたしは安定の『お客様人気No.1』を選んだ。

 

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日本最大の陸生哺乳類のくせに媚びを売る熊。

 

柔軟剤のカプセルを開けたら紙のシートが入っていた。これをビニールから出して入れるらしい。

 

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これが柔軟剤とは。

 

パッと見だと末端価格いくらのアレに見えなくもないけど、安心してください。とてもいい香りのする紙。触ったら指がすごくいい香りになった。もったいないからTシャツとズボンにこすりつけた。全身がいい匂いになって幸せ。

 

朝イチで行ったこともあり、他にお客さんは誰もいなかったし、わたし達が帰るまで誰も来なかった。

洗濯が終わるまでの1時間を缶コーヒーなど飲みながら奥さんと色んな話をした。このコロナ禍で行動が制限されがちの中、久しぶりに味わった開放感だった。幸せは案外と身近にあるものだな。

 

缶コーヒーで思い出したんだけど、こないだ故あって工事業者さんに家に来てもらった。1時間ほど作業をしてもらい、帰る段になってお礼と共にペットボトルのコーヒーをお渡しした。3人いらっしゃったので3本。

 

わたしが近所の自販機に買いに行ったんだけど、そこでふと思った。こういう時はいつも缶コーヒーを買ってお渡しするけど、皆がみんな缶コーヒーを好きなわけじゃないよな。今は若い世代で缶コーヒー離れが深刻という話も聞いたことがあるし、業者の方々がその若者だという可能性は十分にある。

 

ここはペットボトルのお茶にしておくか。でも缶コーヒーも捨てがたいしな。何が捨てがたいのか全然分からないけど、何だか不思議と缶コーヒーをやめるという選択が容易に出来なかった。こんな些細なことでも長年の習慣を変えるのって難しい。しばらく自販機の横で悩んだ末、折衷案としてペットボトルのコーヒーになった。どうでもいい話? じゃもうやめるね。

 

 

話を戻してコインランドリー。

すっごい楽しかった。わたしは岡本真夜さんじゃないから見るもの全てに怯えたりはしないしどんな時にも明日は来るんだけど、とにかく見るもの全てが初めてのものばかりで新鮮だった。

 

ずっとキョロキョロしていたから首が痛くなった。これは思わぬところに伏兵が。初めてのコインランドリーでは首を痛める。これはメモしておこう。前世の記憶として来世の自分に伝えよう。もしわたしの来世が人間だったらの話だけど。

 

輪廻転生の理に照らし合わせれば、わたしの現世での行いではギリで人間に生まれ変われそうな感じはある。でも修羅界になってしまう可能性も同じくらいある。さすがに畜生界や餓鬼界には落ちないとは思うけど、それもこれからの行い次第かな。謙虚に生きていこうと誓った平日の午前11時30分。

 

午前11時30分とは、それはもうランチの時間。朝ごはんを食べずにコインランドリーに来たのでお腹が空いていた。さて何を食べよう。

奥さんは前日から生理だったので、我が家のルールである『楽々デー』が適用されていた。出来るだけ家事などをせず楽をする日だ。だからご飯も楽したい。平日だし2人だし、近くにあるサイゼリヤに行くことにした。

 

オープンからさほど時間が経っていないので、お客さんもそれほど多くなかった。席に案内されると店員さんからオーダー方法を説明された。今は出来るだけ接触を避けるため、注文する料理の番号を備え付けの注文用紙に記載するらしい。

 

オーダーが決まったので注文用紙を取ろうとした時、それはあった。しゃべれるくんだ。

 

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なぜ『くん』なのか。その筋からクレームが来なければ良いが。

 

しゃべれるくんは普通にナプキンのところに入れてあった。考えてみれば普通のナプキンに絵を印刷しただけのものだから当然か。

 

ここで冒頭の文章を思い出して欲しい。

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インパクトのある見た目から賛否はあるみたいだけど、わたしは素晴らしい試みだと思う。今の時期は外食を避けているので機会は少ないと思うけど、もしサイゼリヤに行った際には必ず装着して食事をしようと決めていた。

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その機会は思ったより早く訪れた。

周囲を見回してみたけど、8組ほどいらっしゃったお客さんの誰一人としてしゃべれるくんを装着している人はいなかった。何なら目の前の奥さんすら装着する気配がない。

 

でも大丈夫。わたしは平気。しゃべれるくんを使うことに何ら抵抗はなかった。たとえそれがこの広い店内でわたしだけだとしても。

いや。わたしだけだというそのマイノリティは、普段から何かとロンリーウルフを気取っているわたしにとってはこの上ないご馳走になるだろう。

ただ、しゃべれるくんを推奨している割に、特に使い方を書いた説明がなかった。仕方がないのでスマホで調べて装着した。

 

ドリバ(ドリンクバーの意)を利用するお客さんが、わたし達の前を通過する度にわたしをチラ見する気がする。向かいの席の中年女性に至っては遠慮なくわたしをガン見する。大丈夫だ。いい。いいぞ。もっとくれ。その異質なものを見る目、わたしは嫌いじゃない。

でも店員さんにチラ見をされたのは、ちょっとイヤだったかな。あなた方が推奨しているものでしょう? わたしが伊達や酔狂でやっているわけじゃないんだから。正直言えば誰が好き好んで自分の顔の下半身に越中ふんどしを装着したいなんて思うの?

 

 

 

勝負ふんどし コスチューム用小物 白 メンズ

 

 

とはいっても、多分わたしの自意識過剰だろうけど。

 

まぁ正直言って装着した時の見た目はアレだけど、感染防止に効果があればそんなものは些細な問題だ。

そう思いながらランチに付いていたスープを飲もうとしたらクチビルをヤケドした。あちい。越中フンドシが邪魔をしてスープのカップが見えない。カップとクチとの位置と距離感が全く分からない。結構な勢いでスープカップを上唇にぶつけてスープをこぼした。

運ばれてきたハンバーグをクチに運ぼうとしたら、やっぱり上唇にぶつかって口の周りがソースだらけになった。

 

ダメだ難易度が高すぎる。しゃべれるくんをシースルーにしてくれないと上手に食べられない。普段だって対象物をそんなにガン見して食べたり飲んだりしていないはずなのに。一枚のナプキンで視界を遮られただけで、こんなに食べるのに苦労するなんて。

 

からしゃべれるくんを外して食べた。だってしょうがないじゃない。『しゃべれるくん』はしゃべれるけど『たべられないくん』だったんだから。

 

でもしゃべれるくんは素晴らしいと思う。サイゼリヤさんはスゴイ。